“虚心”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きょしん50.0%
きよしん25.0%
うつかり16.7%
キヨシン8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
虚心きょしん流無二のつかい手であるように、右近は、芸州浪人と名乗っているだけに、かの二見ふたみうらの片ほとりに発達しきたった、天馬てんまくうをゆく独特の速剣そくけん観化流かんげりゅう大統たいとうをつたうる
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
ぐるりと廻して、さて自分の繪の前に立つた。眼を半眼はんがんにして、虚心きよしん平氣へいきの積で熟視する。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
細君といふのは三十五六歳の顏容子かほかたちも先づ人並の方であらうが、至つて表情に乏しい、乏しいといふより殆んどぜろに近いほど虚心うつかりした風をして居るのである。
一家 (旧字旧仮名) / 若山牧水(著)
一、文ヲ論ジ事ヲ考フルニ各〻力ヲツクシ、モシ他ヲバクス所アラバ、虚心キヨシンコレヲ議シテ独見ヲルナカレ
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)