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叶
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かの
ふりがな文庫
“
叶
(
かの
)” の例文
夢見たばかりで男の願いは
叶
(
かの
)
うたでないかと言ったとは、この方が道理に合ったようであり、読者諸士滅多に夢の話しもなりませんぞ。
十二支考:04 蛇に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
吾はどのみち助からないと、初手ッから
断念
(
あきら
)
めてるが、お貞、お前の望が
叶
(
かの
)
うて、後で天下
晴
(
ばれ
)
に
楽
(
たのし
)
まれるのは、吾はどうしても断念められない。
化銀杏
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
とは、
真
(
しん
)
の男子の態度であろう。男もこの点まで
思慮
(
しりょ
)
が進むと、先きに述べたる宗教の
訓
(
おし
)
うる趣旨に
叶
(
かの
)
うてきて、
深沈
(
しんちん
)
重厚
(
じゅうこう
)
の
資
(
し
)
と
磊落
(
らいらく
)
雄豪
(
ゆうごう
)
の
質
(
しつ
)
との
撞着
(
どうちゃく
)
が消えてくる。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
世界が大水になって神の
思召
(
おぼしめ
)
しに
叶
(
かの
)
うた者のみが、生き残ったという信仰さえあったのである。
木綿以前の事
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
私の現代精神の
綜合
(
そうごう
)
と云うのは、この弊を救うためで、一方ではこの窮窟な束縛を解くと同時に、名に
叶
(
かの
)
うたる実を有する主義主張を並立せしめようとするためであります。
創作家の態度
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
トリストラム・シャンデーと云う書物のなかに、この書物ほど神の
御覚召
(
おぼしめし
)
に
叶
(
かの
)
うた書き方はないとある。最初の一句はともかくも
自力
(
じりき
)
で
綴
(
つづ
)
る。あとはひたすらに神を念じて、筆の動くに任せる。
草枕
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
されば
太宰春台
(
だざいしゅんだい
)
が『
通鑑綱目
(
つがんこうもく
)
』全篇を通じて朱子の気に
叶
(
かの
)
うた人は一人もないといったごとく、第一儒者が道徳論の振り出しと定めた『春秋』や、『左伝』も、君父を
弑
(
しい
)
したとか、兄妹密通したの
十二支考:07 猴に関する伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
薄 かねてのお望みに
叶
(
かの
)
うた方を、何でお帰しなさいました。
天守物語
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
案の定、その場から、思いが
叶
(
かの
)
うた、お二人さん。
南地心中
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
叶
漢検準1級
部首:⼝
5画
“叶”を含む語句
叶屋
相叶
不叶
御叶
不相叶
叶坊
叶家
叶橋
叶津
大入叶
大叶屋
戸叶