トップ
>
近所
>
きんじょ
ふりがな文庫
“
近所
(
きんじょ
)” の例文
近所
(
きんじょ
)
の
家
(
いえ
)
の二
階
(
かい
)
の
窓
(
まど
)
から、
光子
(
みつこ
)
さんの
声
(
こえ
)
が
聞
(
き
)
こえていた。そのませた、
小娘
(
こむすめ
)
らしい
声
(
こえ
)
は、
春先
(
はるさき
)
の
町
(
まち
)
の
空気
(
くうき
)
に
高
(
たか
)
く
響
(
ひび
)
けて
聞
(
き
)
こえていた。
伸び支度
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
外
(
そと
)
から
見
(
み
)
て、
何人
(
なんぴと
)
か、ここに
悲
(
かな
)
しみがあると
思
(
おも
)
うだろうか。むろんここには
近所
(
きんじょ
)
まで
迫
(
せま
)
った
飢餓
(
きが
)
もなければ
貧困
(
ひんこん
)
もなかったのでした。
子供は悲しみを知らず
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
若者
(
わかもの
)
は、
近所
(
きんじょ
)
で
布
(
ぬの
)
一
反
(
たん
)
の
代
(
か
)
わりに、
手綱
(
たづな
)
とくつわを
買
(
か
)
って
馬
(
うま
)
につけますと、さっそくそれに
乗
(
の
)
って、またずんずん
歩
(
ある
)
いて行きました。
一本のわら
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
そのことが広く知れわたると、
近所
(
きんじょ
)
の人たちはもちろんのこと、遠くからも大ぜいの人びとがやってきて、いろんな事を
占
(
うらな
)
ってもらった。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
「ご
近所
(
きんじょ
)
を通りかかりましたのに、あなた様のごきげんもうかがわずに、だまって通る
法
(
ほう
)
はございませんので、おじゃまにあがりました。」
猫吉親方:またの名 長ぐつをはいた猫
(新字新仮名)
/
シャルル・ペロー
(著)
▼ もっと見る
近所
(
きんじょ
)
の人もみんな、こういった。けれども、ただ、みよこのうちのおじさんだけが、いのきちの
考
(
かんが
)
えにさんせいしてくれた。
ラクダイ横町
(新字新仮名)
/
岡本良雄
(著)
少し話して行けと云うたら、また
近所
(
きんじょ
)
に
鮭
(
さけ
)
が出来たからと云うて、急いで帰った。鮭とは、ぶら下がるの謎で、
首縊
(
くびくく
)
りがあったと云うのである。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
みんなして、
近所
(
きんじょ
)
の
飛鳥山
(
あすかやま
)
へ、お
花見
(
はなみ
)
に
出
(
で
)
かけたあの
時
(
とき
)
、いつもの
通
(
とお
)
り、あたしとお
前
(
まえ
)
とは
夫婦
(
ふうふ
)
でござんした。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
製薬には
兎角
(
とかく
)
徳利
(
とくり
)
が
入用
(
にゅうよう
)
だから、丁度
宜
(
よろ
)
しい、塾の
近所
(
きんじょ
)
の
丼池筋
(
どぶいけすじ
)
に
米藤
(
こめとう
)
と云う酒屋が塾の
御出入
(
おでいり
)
、この酒屋から酒を取寄せて、酒は
飲
(
のん
)
で
仕舞
(
しまっ
)
て徳利は
留置
(
とめお
)
き
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
先生はよろこんで、
記念
(
きねん
)
の写真をとろうといい、
近所
(
きんじょ
)
の写真屋さんをたのんで、一本松まで出かけた。
二十四の瞳
(新字新仮名)
/
壺井栄
(著)
その
近所
(
きんじょ
)
には
今
(
いま
)
でも
狐
(
きつね
)
や
狸
(
たぬき
)
がいるそうで、
冬
(
ふゆ
)
の
夜
(
よる
)
など、
人
(
ひと
)
が
便所
(
べんじょ
)
にゆくため
戸外
(
こがい
)
に
出
(
で
)
るときには、
戸
(
と
)
をあけるまえに、まず
丸太
(
まるた
)
をうちあわせたり、
柱
(
はしら
)
を
竹
(
たけ
)
でたたいたりして
ごんごろ鐘
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
二人
(
ふたり
)
が
門
(
もん
)
の
前
(
まえ
)
で
口争
(
くちあらそ
)
いをしていたのをみたという、
近所
(
きんじょ
)
の
人
(
ひと
)
からの
聞込
(
ききこ
)
みもないではない。
金魚は死んでいた
(新字新仮名)
/
大下宇陀児
(著)
これが源右衛門の口で
近所
(
きんじょ
)
界隈
(
かいわい
)
にひろまると、女を見る一同の眼が同情に変ったが、その中で一番熱心に味方になって世話をやきだしたのは、言うまでもなく差配の源右衛門だった。
早耳三次捕物聞書:03 浮世芝居女看板
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
ある
年
(
とし
)
、
近所
(
きんじょ
)
へ
避暑
(
ひしょ
)
にきていた大学生たちが、自分の家のえんがわへ腰をかけて、一
粒
(
つぶ
)
よりの水蜜桃をむしゃむしゃと、まるで馬が道ばたの草をでもたべるようにたべちらすのを見た時の
水菓子屋の要吉
(新字新仮名)
/
木内高音
(著)
ぼくはあの図を出して先生に
直
(
なお
)
してもらったら次の日曜に
高橋君
(
たかはしくん
)
を
頼
(
たの
)
んで僕のうちの
近所
(
きんじょ
)
のをすっかりこしらえてしまうんだ。僕のうちの近くなら
洪積
(
こうせき
)
と
沖積
(
ちゅうせき
)
があるきりだしずっと
簡単
(
かんたん
)
だ。
或る農学生の日誌
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
それどころか、あくる
朝
(
あさ
)
、おいなりさんをみにいくと、
近所
(
きんじょ
)
のおばあさんが、おみきとあぶらあげをそなえて、なにやら
口
(
くち
)
の
中
(
なか
)
でぶつぶつとなえながら、しんみょうにおがんでいるではありませんか。
福沢諭吉:ペンは剣よりも強し
(新字新仮名)
/
高山毅
(著)
いずれは、この
近所
(
きんじょ
)
の
子
(
こ
)
どもたちでした。ふたりづれの
男
(
おとこ
)
の
子
(
こ
)
が、どこからか
往来
(
おうらい
)
へ
出
(
で
)
てきました。どちらも六つか、七つぐらいです。
戦争はぼくをおとなにした
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
乗
(
の
)
り
手
(
て
)
はがっかりして、
泣
(
な
)
き
出
(
だ
)
しそうな
顔
(
かお
)
をしながら、
近所
(
きんじょ
)
の
百姓馬
(
ひゃくしょううま
)
を
借
(
か
)
りて、それに
乗
(
の
)
ってしおしおと
帰
(
かえ
)
っていきました。
一本のわら
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
おとうさんもおかあさんも、学校の先生も、学校の友だちも、
近所
(
きんじょ
)
の子どもも、だれもすきにはなれませんでした。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
子供
(
こども
)
の
好
(
す
)
きな
袖子
(
そでこ
)
は、いつの
間
(
ま
)
にか
近所
(
きんじょ
)
の
家
(
いえ
)
から
別
(
べつ
)
の
子供
(
こども
)
を
抱
(
だ
)
いて
来
(
き
)
て、
自分
(
じぶん
)
の
部屋
(
へや
)
で
遊
(
あそ
)
ばせるようになった。
伸び支度
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
が、
先刻
(
せんこく
)
新
(
しん
)
七におこのの
後
(
あと
)
を
追
(
お
)
わせた
隙
(
すき
)
に、
二人
(
ふたり
)
とも、どこぞ
近所
(
きんじょ
)
へまぎれて
行
(
い
)
ったのであろう。もう一
度
(
ど
)
呼
(
よ
)
んで
見
(
み
)
た
松江
(
しょうこう
)
の
耳
(
みみ
)
には、
容易
(
ようい
)
に
返事
(
へんじ
)
が
戻
(
もど
)
っては
来
(
こ
)
なかった。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
そこで、あるとき、親子と、そのほか
近所
(
きんじょ
)
で知りあいの若い人たちをおおぜい、いなかのやしきにまねいて、一
週間
(
しゅうかん
)
あまりもとめて、ありったけのもてなしぶりをみせました。
青ひげ
(新字新仮名)
/
シャルル・ペロー
(著)
近所
(
きんじょ
)
でもよく
知
(
し
)
つていることですが、
老人
(
ろうじん
)
はかなりへんくつな
人物
(
じんぶつ
)
です。ひどく
用心
(
ようじん
)
ぶかくて、
昼日中
(
ひるひなか
)
でも、
門
(
もん
)
の
内側
(
うちがわ
)
に
締
(
しま
)
りがしてあり、
門柱
(
もんちゅう
)
の
呼鈴
(
よびりん
)
を
押
(
お
)
さないと、
門
(
もん
)
をあけてくれません。
金魚は死んでいた
(新字新仮名)
/
大下宇陀児
(著)
「
三郎
(
さぶろう
)
や、あんなに、ご
近所
(
きんじょ
)
でやかましくおっしゃるのだから、ボンを、だれかほしいという
人
(
ひと
)
があったら、やったらどうだい。」
少年の日の悲哀
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
それからは
文福
(
ぶんぶく
)
茶
(
ちゃ
)
がまの
評判
(
ひょうばん
)
は、
方々
(
ほうぼう
)
にひろがって、
近所
(
きんじょ
)
の人はいうまでもなく、
遠国
(
えんごく
)
からもわざわざわらじがけで
見
(
み
)
に
来
(
く
)
る人で
毎日
(
まいにち
)
毎晩
(
まいばん
)
たいへんな
大入
(
おおい
)
りでしたから
文福茶がま
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
子供
(
こども
)
の
好
(
す
)
きなお
初
(
はつ
)
は
相変
(
あいか
)
わらず
近所
(
きんじょ
)
の
家
(
いえ
)
から
金之助
(
きんのすけ
)
さんを
抱
(
だ
)
いて
来
(
き
)
た。
頑是
(
がんぜ
)
ない
子供
(
こども
)
は、
以前
(
いぜん
)
にもまさる
可愛
(
かわい
)
げな
表情
(
ひょうじょう
)
を
見
(
み
)
せて、
袖子
(
そでこ
)
の
肩
(
かた
)
にすがったり、その
後
(
あと
)
を
追
(
お
)
ったりした。
伸び支度
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
この
近所
(
きんじょ
)
の
揚弓場
(
ようきゅうば
)
の
姐
(
ねえ
)
さんなら
知
(
し
)
らねえこと、かりにもお
前
(
まえ
)
さん、
江戸
(
えど
)
一
番
(
ばん
)
と
評判
(
ひょうばん
)
のあるおせんでげすぜ。いくら
若旦那
(
わかだんな
)
の
御威勢
(
ごいせい
)
でも、こればッかりは、そう
易々
(
やすやす
)
たァいきますまいて
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
庭
(
にわ
)
の
金魚鉢
(
きんぎょばち
)
に、
何
(
なに
)
かかくしていると
気
(
き
)
がついてからは、
近所
(
きんじょ
)
からも
爪
(
つま
)
はじきされている
老人
(
ろうじん
)
に
対
(
たい
)
し、ことさら
親切
(
しんせつ
)
にしてやつて、そのかくしているものが
何
(
なに
)
かということを
知
(
し
)
るのに
努
(
つと
)
めたのでした。
金魚は死んでいた
(新字新仮名)
/
大下宇陀児
(著)
ある
日
(
ひ
)
のこと、よっちゃんは、お
母
(
かあ
)
さんといっしょに、
近所
(
きんじょ
)
の、よっちゃんをかわいがってくださるおばさんのお
家
(
うち
)
へゆきました。
時計とよっちゃん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
近所
(
きんじょ
)
にもう
相手
(
あいて
)
がなくなると、つまらなくなって
金太郎
(
きんたろう
)
は、一
日
(
にち
)
森
(
もり
)
の中をかけまわりました。
金太郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
しかし、
炭
(
すみ
)
をたくさん
買
(
か
)
うだけの
資力
(
しりょく
)
のないものはどうしたらいいか、それよりしかたはないのだ。
近所
(
きんじょ
)
に、
宏荘
(
こうそう
)
な
住宅
(
じゅうたく
)
はそびえている。
三月の空の下
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
桃太郎
(
ももたろう
)
はだんだん
成長
(
せいちょう
)
するにつれて、あたりまえの
子供
(
こども
)
にくらべては、ずっと
体
(
からだ
)
も大きいし、
力
(
ちから
)
がばかに
強
(
つよ
)
くって、すもうをとっても
近所
(
きんじょ
)
の
村
(
むら
)
じゅうで、かなうものは
一人
(
ひとり
)
もないくらいでしたが
桃太郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
みんなは、お
花
(
はな
)
をさがし
歩
(
ある
)
きました。しかし、いつも
近所
(
きんじょ
)
にいるのが、その
日
(
ひ
)
にかぎって、どこへいったか、その
影
(
かげ
)
が
見
(
み
)
えませんでした。
赤いえり巻き
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「もし、もし、お
前
(
まえ
)
さん、この
近所
(
きんじょ
)
に
水
(
みず
)
の
出
(
で
)
る
所
(
ところ
)
を
知
(
し
)
りませんか。」
一本のわら
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
勇蔵
(
ゆうぞう
)
も、
近所
(
きんじょ
)
の
人
(
ひと
)
たちも、
同情
(
どうじょう
)
をしてくれたけれど、
生
(
い
)
きる
道
(
みち
)
は、
畢竟
(
ひっきょう
)
、
自分
(
じぶん
)
が
働
(
はたら
)
くよりもほかにないということを
彼
(
かれ
)
は
自覚
(
じかく
)
したのです。
僕はこれからだ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
一寸法師
(
いっすんぼうし
)
が
往来
(
おうらい
)
を
歩
(
ある
)
いていると、
近所
(
きんじょ
)
の
子供
(
こども
)
たちが
集
(
あつ
)
まってきて
一寸法師
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
ある
日
(
ひ
)
のこと、
正
(
まさ
)
ちゃんは、
大将
(
たいしょう
)
となって、
近所
(
きんじょ
)
の
小
(
ちい
)
さなヨシ
子
(
こ
)
さんや、
三郎
(
さぶろう
)
さんたちといっしょに
原
(
はら
)
っぱへじゅず
玉
(
だま
)
を
取
(
と
)
りにゆきました。
左ぎっちょの正ちゃん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ある
時
(
とき
)
近所
(
きんじょ
)
の
温泉
(
おんせん
)
に
入
(
はい
)
って
矢
(
や
)
きずのりょうじをしていました。
鎮西八郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
光子
(
みつこ
)
さんが、
学校
(
がっこう
)
へいこうとすると、
近所
(
きんじょ
)
のおばあさんが、
赤
(
あか
)
ちゃんをおぶって、
日
(
ひ
)
の
当
(
あ
)
たる
道
(
みち
)
の
上
(
うえ
)
に
立
(
た
)
っていました。
お姉ちゃんといわれて
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
もし、この
近所
(
きんじょ
)
であったら、
自分
(
じぶん
)
もいってみようと
思
(
おも
)
って、
耳
(
みみ
)
を
澄
(
す
)
ましてみましたけれど、それらしい
声
(
こえ
)
などは
聞
(
き
)
こえてこなかったのであります。
金の輪
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
すると、
焼
(
や
)
け
出
(
だ
)
された
人々
(
ひとびと
)
や、その
近所
(
きんじょ
)
の
人
(
ひと
)
たちが、
付近
(
ふきん
)
でうろうろしたり、
大騒
(
おおさわ
)
ぎをしたりしている
有
(
あ
)
り
様
(
さま
)
が、
目
(
め
)
に
見
(
み
)
えるような
気
(
き
)
がしました。
火事
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
勇
(
ゆう
)
ちゃんは、
兄
(
にい
)
さんや、
姉
(
ねえ
)
さんや、また、
近所
(
きんじょ
)
の
叔母
(
おば
)
さんに、これを
見
(
み
)
せたら、どんなに
喜
(
よろこ
)
ばれるだろうと
思
(
おも
)
いました。
銀のペンセル
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「おばあさん、どうかそのお
話
(
はなし
)
を
聞
(
き
)
かしてください。」と、
近所
(
きんじょ
)
の
子供
(
こども
)
たちも、
大人
(
おとな
)
たちも、そこにすわっておられたおばあさんにたのみました。
青いランプ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
時子
(
ときこ
)
さんは、二つ
羽子板
(
はごいた
)
を
持
(
も
)
ってきました。
二人
(
ふたり
)
は、
羽根
(
はね
)
をついていました。すると、
近所
(
きんじょ
)
の
子供
(
こども
)
たちが
集
(
あつ
)
まってきて
東京の羽根
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「ほんとうに、
気
(
き
)
の
毒
(
どく
)
な
人々
(
ひとびと
)
ですね。」と、
夜警
(
やけい
)
をしている
近所
(
きんじょ
)
の
人
(
ひと
)
たちが、その
中
(
なか
)
でも、
子供
(
こども
)
を三
人
(
にん
)
も四
人
(
にん
)
もつれて、みすぼらしいふうをして
子供と馬の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
町
(
まち
)
の
人
(
ひと
)
は、
驚
(
おどろ
)
いて、
帰
(
かえ
)
って、そのことを
近所
(
きんじょ
)
の
人
(
ひと
)
たちに
話
(
はな
)
しました。みんなは、こんどいっしょにいって、その
少年
(
しょうねん
)
を
見
(
み
)
とどけようといいました。
春
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「どうか、
家
(
いえ
)
のことはあんじないで、お
国
(
くに
)
のためにはたらいてください。」と、
近所
(
きんじょ
)
の
人々
(
ひとびと
)
が、
源
(
げん
)
さんにいいました。
クラリネットを吹く男
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
こんな
話
(
はなし
)
をしていると、
遊
(
あそ
)
びにきていた、
近所
(
きんじょ
)
の
男
(
おとこ
)
は、二、三
年
(
ねん
)
前
(
まえ
)
、
東京
(
とうきょう
)
へいって、よく
西郷
(
さいごう
)
の
銅像
(
どうぞう
)
を
見
(
み
)
てきたので
銅像と老人
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
正吉
(
しょうきち
)
が
学校
(
がっこう
)
からかえると、
近所
(
きんじょ
)
の
武夫
(
たけお
)
くんとさそいあって、
原
(
はら
)
っぱへあそびにいき、
草
(
くさ
)
の
上
(
うえ
)
にねころんでいました。
空にわく金色の雲
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ぼくは、おとなりの
正
(
しょう
)
ちゃんと
二人
(
ふたり
)
で、カチ、カチと、ひょうし
木
(
ぎ
)
をたたいて、
近所
(
きんじょ
)
を、
火
(
ひ
)
の
用心
(
ようじん
)
にまわりました。
風七題
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“近所”の意味
《名詞》
近所(きんじょ)
近く。近い場所。
自宅周辺の家庭やそこに住んでいる家族。
(出典:Wiktionary)
近
常用漢字
小2
部首:⾡
7画
所
常用漢字
小3
部首:⼾
8画
“近所”で始まる語句
近所合壁
近所隣