“御出入”の読み方と例文
読み方割合
おでいり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
静子が御出入おでいりの帳場から呼んでくれた自動車にのって帰宅したのであるが、その時、静子は私を玄関まで見送る為に、私と肩を並べて廊下を歩いていたのだ。
陰獣 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
製薬には兎角とかく徳利とくり入用にゅうようだから、丁度よろしい、塾の近所きんじょ丼池筋どぶいけすじ米藤こめとうと云う酒屋が塾の御出入おでいり、この酒屋から酒を取寄せて、酒はのん仕舞しまって徳利は留置とめお
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
すると女はたちまちまゆを曇らして、「そんな立派な御屋敷へ我々風情ふぜいがとても御出入おでいりはできませんが」
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)