“おでいり”の漢字の書き方と例文
語句割合
御出入100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
御出入おでいりの商人、職人、盆栽のお見出しに預りたる植木屋までが、驚破すわ鎌倉とはせ参じ、玄関狭しと詰懸け詰懸け、一夜ひとよ眠らで明くる頃、門内へ引込みたる母衣懸ほろがけの人力車、彼はと見れば
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「あの連中は光悦に御出入おでいりを申しつけた気でゐるやうぢやありませんか。」
京都日記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
それは菰田家御出入おでいりの、T市でも有数の名医だということでしたが、彼は、この不可思議なる蘇生を、カタレプシという曖昧あいまいな術語によって、解決しようとしました。
パノラマ島綺譚 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)