“平人”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひらびと50.0%
へいじん25.0%
へいにん25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
近江の蓮浄れんじょう、山城守基兼、式部正綱、等々々、一介いっかい平人ひらびとになって、無数の檻車かんしゃが、八方の遠国へ、生けるしかばねを送って行った。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
あたかも文学の気は二年の間窒塞ちっそくせしが如し。天下一般の大損亡というべし。先にこの開成所をして平人へいじん私有の学校ならしめなば、必ずかかる災害はなかるべきはずなり。官学校の失、五なり。
関白家の罪は関白の例を引き行はるきの事、もつとも理の正当なるべきに、平人へいにんの妻子などのやうに、今日の狼藉らうぜき甚だ以て自由なり、行末ゆくすゑめでたかるべき政道にあらず、あゝ、因果のほど御用心候へ
聞書抄:第二盲目物語 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)