“窒塞”の読み方と例文
読み方割合
ちっそく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
此方こっち流石さすがに生理学者で、動物を殺すに窒塞ちっそくさせればけはないと云うことをしって居る。幸いその牛屋は河岸端かしばたであるから、其処そこつれいって四足をしばって水に突込つっこぐ殺した。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
台所へ入った閻婆は、鶏の肉をほぐしたり、かまどの火を見たりしながら、内心、舌を出していた。男と女とは、窒塞ちっそくする場所へ一ツに入れておけば自然なるようになるものというのが婆の哲学だった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
あたかも文学の気は二年の間窒塞ちっそくせしが如し。天下一般の大損亡というべし。先にこの開成所をして平人へいじん私有の学校ならしめなば、必ずかかる災害はなかるべきはずなり。官学校の失、五なり。