“きほ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:キホ
語句割合
57.7%
7.7%
氣勢7.7%
氣競7.7%
跬歩7.7%
器甫3.8%
気兢3.8%
着欲3.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その夜、明神樣を中心に、平次と呼應して漁つてゐたガラツ八が、遠くの方から狩り出して來る、平次の聲を聞いて、急にきほひ立つたのは無理もありません。
「白露を取らば消ぬべしいざ子ども露にきほひて萩の遊びせむ」(巻十・二一七三)もまたそうである。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
氣勢きほつてかた突構つきかまへ。
霰ふる (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
磨砂みがきずなだ、磨砂みがきずなだ。」と氣競きほつてつた。——
飯坂ゆき (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
兎をやかりせんとする、さらずば天馬空を行くとかいふ詩想の象徴をや示さんとする、と公子語を繼いで云へば、ジエンナロ、否、われ等の跬歩きほなやめる處を、かれは能く飛行すと誇るなるべし
竹田器甫きほは茶山集にも見えてゐて、筑前の人である。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
雪枝ゆきえ老爺ぢゞいこれかたとき濠端ほりばたくさ胡座あぐらした片膝かたひざに、握拳にぎりこぶしをぐい、といてはら波立なみたつまで気兢きほつてつた。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「つるばみの解洗ときあらぎぬのあやしくも殊に着欲きほしきこのゆふべかも」(巻七・一三一四)という前例がある。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)