“氣競”のいろいろな読み方と例文
新字:気競
読み方割合
きほ50.0%
きほひ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この意氣いきかんじては、こちらも、くわつと氣競きほはざるをない。「ありがたい、おちやづけだ。」と、いまおもふとあせる。……鮪茶漬まぐちやづうれしがられた禮心れいごころに、このどんぶりへ番茶ばんちやをかけてんだ。
火の用心の事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
磨砂みがきずなだ、磨砂みがきずなだ。」と氣競きほつてつた。——
飯坂ゆき (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
日中につちうあつさに、さけびたり、える。御神輿おみこしかつぎは、ひと氣競きほひがものすごい。
祭のこと (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
あまつさ野町のまち野田寺町のだでらまち地黄煎口ぢくわうぜんぐちあるひ鶴來往來つるぎわうらいより、野菜やさい擔荷になひて百姓ひやくしやう八百物市やほものいちおもむもの前後疾走ぜんごしつそう相望あひのぞみて、氣競きほひ懸聲かけごゑいさましく、御物見下おものみしたとほること、絡繹らくえきとしてるがごとし。
鉄槌の音 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)