氣競きほひ)” の例文
新字:気競
日中につちうあつさに、さけびたり、える。御神輿おみこしかつぎは、ひと氣競きほひがものすごい。
祭のこと (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
あまつさ野町のまち野田寺町のだでらまち地黄煎口ぢくわうぜんぐちあるひ鶴來往來つるぎわうらいより、野菜やさい擔荷になひて百姓ひやくしやう八百物市やほものいちおもむもの前後疾走ぜんごしつそう相望あひのぞみて、氣競きほひ懸聲かけごゑいさましく、御物見下おものみしたとほること、絡繹らくえきとしてるがごとし。
鉄槌の音 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)