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きほ
ふりがな文庫
“
勢
(
きほ
)” の例文
狐光
(
きつねびかり
)
のその月に、さながら生きて踊るかに、
近明
(
ちかあか
)
りして
勢
(
きほ
)
ひ舞ふ、かと見れば、また、何か暗く薄かげりして、
揺
(
ゆ
)
らぎ止み、
揺
(
ゆ
)
らぎ
騒立
(
さやだ
)
つ。
観想の時:――長歌体詩篇二十一――
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
その夜、明神樣を中心に、平次と呼應して漁つてゐたガラツ八が、遠くの方から狩り出して來る、平次の聲を聞いて、急に
勢
(
きほ
)
ひ立つたのは無理もありません。
銭形平次捕物控:068 辻斬綺談
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
だのに、彼自ら徒らに
勢
(
きほ
)
つて、サー/\皆さんこんなエロテイツクシーンを味はつて下さいと許りなぞつて、しつこく呼びかけてゐるところは、却つて逆効果を奏していつもブチ毀しだつた。
吉原百人斬り
(新字旧仮名)
/
正岡容
(著)
繋
(
つな
)
ぐ手は人込の
勢
(
きほ
)
ひ離される
鶴彬全川柳
(新字旧仮名)
/
鶴彬
(著)
一きは強き
狐光
(
きつねびかり
)
のその月に、さながら生きて踊るかに、
近明
(
ちかあか
)
りして、
勢
(
きほ
)
ひ舞ふ、かと見ればまた、何か暗く薄かげりして、揺らぎ止み、
揺
(
ゆ
)
らぎ
騒立
(
さやだ
)
つ。
観相の秋
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
▼ もっと見る
平次はフト迷ひましたが、それでも八五郎の
勢
(
きほ
)
ひ立つのに
誘
(
さそ
)
はれて、金澤町の鶴後屋に乘込みました。
銭形平次捕物控:159 お此お糸
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
御殿場のここの
駅路
(
うまやじ
)
、一夜寝て
午夜
(
ごや
)
ふけぬれば、まだ深き
戸外
(
とのも
)
の闇に、早や目ざめ
猟犬
(
かりいぬ
)
が群、
勢
(
きほ
)
ひ起き鎖曳きわき、
跳
(
おど
)
り立ち啼き立ち
急
(
せ
)
くに、朝猟の公達か、あな
観想の時:――長歌体詩篇二十一――
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
お篠はカツとなつて、
勢
(
きほ
)
ひ立つた
雌猫
(
めねこ
)
のやうに
逆毛
(
さかげ
)
を立てました。
銭形平次捕物控:099 お篠姉妹
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
御殿場のここの
駅路
(
うまやぢ
)
、一夜寝て
午夜
(
ごや
)
ふけぬれば、まだ深き
戸外
(
とのも
)
の闇に、早や目ざめ
猟犬
(
かりいぬ
)
が群、
勢
(
きほ
)
ひ起き鎖曳きわき、
跳
(
をど
)
り立ち啼き立ち
急
(
せ
)
くに、朝猟の公達か、あな
観相の秋
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
利助は
勢
(
きほ
)
ひ立ちました。
銭形平次捕物控:046 双生児の呪
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
子らよ見よ、
我
(
われ
)
かく
翔
(
かけ
)
る、かの
童
(
わらべ
)
、かく今翔る。空はよ、皆飛ぶべし、山河よ越えむに、時なし、またたく間ぞ、
鳴
(
なり
)
かぶら
矢留
(
やどみ
)
の子ら、いざや
勢
(
きほ
)
ひ、土たたら踏み飛べや。
夢殿
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
この父ぞこの日を、子の我と酒めせばか、
秀
(
ほ
)
に
出
(
づ
)
る荒み靈。思はぬにうち
勢
(
きほ
)
ひ
嘖
(
ころ
)
ばしにけり。
白南風
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
この父ぞこの日を、子の我と酒めせばか、
秀
(
ほ
)
に
出
(
づ
)
る荒み霊。思はぬにうち
勢
(
きほ
)
ひ
嘖
(
ころ
)
ばしにけり。
白南風
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
綿うたす
媼
(
をば
)
はさもあれ、提灯屋
老
(
おい
)
の猫脊が、さてゑがく牡丹に唐獅子、太神宮祭近しと、子供組
勢
(
きほ
)
ふよろしと、えやうやと受け合ふものから、向ひ屋の浄瑠璃の師匠、越太夫を我は。
夢殿
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
太竹の青き筒、つやつやし筒に、たぷたぷと
素水
(
さみづ
)
入れ、硯の水
清
(
さや
)
けし、墨磨れと、
傍
(
かたへ
)
注
(
つ
)
ぎ、注ぎてまはりぬ。
勢
(
きほ
)
ひける何なるならし。幼などちそのかの子らの、筒袖の、その中にしも級長われは。
夢殿
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
群なす馬描き放つ
勢
(
きほ
)
ひさもあらばあれ幽けき馬は堪へて描きけむ
海阪
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
蝉のこゑ湧きはたてどもこの朝やなにか
勢
(
きほ
)
ひにおとろへにけり
白南風
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
蝉のこゑ湧きはたてどもこの朝やなにか
勢
(
きほ
)
ひにおとろへにけり
白南風
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
この
軍鷄
(
しやも
)
の
勢
(
きほ
)
へる見れば
頸毛
(
くびげ
)
さへ
逆羽
(
さかば
)
はららげり風に立つ
軍鷄
(
しやも
)
白南風
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
この
軍鶏
(
しやも
)
の
勢
(
きほ
)
へる見れば
頸毛
(
くびげ
)
さへ
逆羽
(
さかば
)
はららげり風に立つ
軍鶏
(
しやも
)
白南風
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
何の花にほふ
草生
(
くさぶ
)
ぞ角さし入れうつつなく牛の
勢
(
きほ
)
ひ嗅げるは
雀の卵
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
我が暗き人にここだくきこゆるは
勢
(
きほ
)
ふに似たり言ひて何せむ
黒檜
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
唐寺の日なかの照りに
物思
(
ものも
)
はず
勢
(
きほ
)
ひし夏は眼も
清
(
す
)
みにけり
黒檜
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
駈け駒は
勢
(
きほ
)
ひ空飛べ
閑
(
しづ
)
かなる駈けのとまりはひたと
停
(
とま
)
りぬ
海阪
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
電送歌
口授
(
くじゆ
)
し
勢
(
きほ
)
ひし今出でて秋草の中にうづくまりぬる
黒檜
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
勢
(
きほ
)
ひ立ちただち砕くる波の穂のしぶきが飛ばす潮の
珍珠
(
うづだま
)
海阪
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
勢
(
きほ
)
ひ蹴るひと空や、はたはた、ああ、はたはた
海豹と雲
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
勢
常用漢字
小5
部首:⼒
13画
“勢”を含む語句
気勢
威勢
大勢
多勢
勢力
姿勢
形勢
水勢
時勢粧
御勢
氣勢
無勢
勢揃
豪勢
上泉伊勢守
助勢
巨勢金岡
伊勢詣
小巨勢
人勢
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