きほ)” の例文
この歌と並んで、「渡る日のかげにきほひて尋ねてな清きその道またもはむため」(巻二十・四四六九)という歌をも作っている。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
「白露を取らば消ぬべしいざ子ども露にきほひて萩の遊びせむ」(巻十・二一七三)もまたそうである。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
「あぢむらの騒ぎきほひて浜に出でて」(巻二十・四三六〇)のごとく、実際あじ群の居るのでなく、枕詞に使った処もあるが、いずれにしても古風な気持の好い用い方である。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
もろ人が此処にきほひてまなびつるその時おもほゆ井戸ゐどをし見れば
つゆじも (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
洋学の東漸とうぜんここにさだまりて青年せいねんはなべてきほひき
つゆじも (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)