“競売”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きょうばい33.3%
せり33.3%
せりうり22.2%
オークション11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ところがこれらの船を活躍させた国は戦争に負けてしまい、これらの船をたくさん置きぱなしにして逃げてしまったという。そこで豆潜は競売きょうばいに出たが買い手がないために売れなかった。
恐竜艇の冒険 (新字新仮名) / 海野十三(著)
問屋の帳場が揚荷の帳付ちょうつけ。小買人が駆廻る、仲買が声をらす。一方では競売せりが始まっていると思うと、こちらでは荷主と問屋が手をめる。雑然、紛然、見る眼を驚かす殷賑いんしん
それからといふものは、フアウヌスは次第に落ちぶれて行くばかりである。恥かがやかしい競売せりうりに遭ふ。日の目も当らない、五味だらけの隅に置かれて蜘蛛のいに掛かる。
クサンチス (新字旧仮名) / アルベール・サマン(著)
この競売オークションを一層効果的にするために、時局がら、光栄ある石井長六閣下の愛嬢を、近親として手元にひきつけておく必要があったのだ。
キャラコさん:01 社交室 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)