“せりうり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
糶売55.6%
競売22.2%
糴売11.1%
糶賣11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
土地の糶売せりうりはすなわちこれであって、小民は宝物でも持つ考えで土地をほしがる、いかに米が高くなっても、郵便貯金の利子にも足らぬような法外な金を払ってまでも
雪国の春 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
殊に科学者はておき哲学者といふ奴は多くは先哲の蓄音器である。少し毛色が違つたかと思つて能く/\聞くと妄想組織が脳に生じたのを白状してゐるざまだ。今の学者は例へば競売せりうり屋だ子。
犬物語 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)
子供衆に遺して行った多くの和漢の書籍は、親戚の立会の上で、後仕末のために糴売せりうりに附せられた。
岩石の間 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
うしなひしかば是非なく今は麻布原町あざぶはらまち刻煙草きざみたばこの小店を出し其身そのみは日々糶賣せりうりをして女房に店はまか漸々やう/\其日を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)