“東漸”の読み方と例文
読み方割合
とうぜん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その海外知識はまた、宗教を通じ、美術を通じ、鉄砲を通じ、織物や陶器や自鳴鐘とけいを通じて——日に月に滔々とうとう東漸とうぜんして来た時でもあった。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
私は画の方は心得がないから、なんとも申しかねるが、あれは仏国の現代の風潮が東漸とうぜんした結果ではないでしょうか。とにかく、画でも詩でも文でも構わない。
文芸の哲学的基礎 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
今や日本の中世的な封建制度はヨーロッパ人の東漸とうぜんとともに消滅せざるを得ない時となって来ている、それを見抜いたのが前公使のアールコックであり、また
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)