“自鳴鐘”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とけい63.6%
めざまし18.2%
じめいしょう9.1%
じめいしよう9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と、微苦笑びくしょうをもらしながら、しばらく、腕をこまぬいて黙想に耽っていたが、やがてジジジジジと机の自鳴鐘とけいが鳴り出すと共に
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
目下の錯乱した官能には最早や轡虫とかな/\と、隣家の自鳴鐘めざましときりぎりすとの区別さへつかぬほど昼と夜とが顛倒され、色触の世界にも何時しか夏と冬とが入れ代つて了つてゐる。
桐の花 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
天竺てんじくとか、からとかいうと、夢の国のように思っていた民衆も、近ごろは、鉄砲が渡来されたり、自鳴鐘じめいしょうという物を知ったり、しま更紗さらさなどの織物を見たりして来て、この天地のうちには
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
平次はヅカヅカと大一番のやぐら時計の前に進むと、自鳴鐘じめいしようといふ名の由來する、ピラミツド型の櫓の上に伏せた恰好になつた、かなり大きい鐘の中に手を入れたのです。