自鳴鐘めざまし)” の例文
目下の錯乱した官能には最早や轡虫とかな/\と、隣家の自鳴鐘めざましときりぎりすとの区別さへつかぬほど昼と夜とが顛倒され、色触の世界にも何時しか夏と冬とが入れ代つて了つてゐる。
桐の花 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
たましひの薄き瞳を見るごとし時雨の朝の小さき自鳴鐘めざまし
桐の花 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
棚のの小さき自鳴鐘めざまし
第二邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)