“小競合”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こぜりあい65.0%
こぜりあ35.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
所々に小競合こぜりあいが起って、そこだけが急に騒ぎ出して、群衆がハミ出してくる。警官が剣をおさえながら、そこへバラバラと走って行く。
不在地主 (新字新仮名) / 小林多喜二(著)
石垣山の崖上へ政宗をつれだして小田原城包囲の陣形を指し、田舎の小競合こぜりあいが身上のお前にはこの大陣立の見当がつくまいな。
二流の人 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
追撃の小競合こぜりあいはそこにもここにもあった。そのうちに放火もすこし下火になって、二十日の夜の五つ時の空には地上を照らす月代つきしろとてもない。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
この間、島の土人達と、幾度か小競合こぜりあいが行なわれたが、とても彼らに敵すべくもない。間もなく完全にチブロン島は彼らの手中に帰することになった。