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小競合
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こぜりあ
ふりがな文庫
“
小競合
(
こぜりあ
)” の例文
追撃の
小競合
(
こぜりあ
)
いはそこにもここにもあった。そのうちに放火もすこし下火になって、二十日の夜の五つ時の空には地上を照らす
月代
(
つきしろ
)
とてもない。
夜明け前:02 第一部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
この間、島の土人達と、幾度か
小競合
(
こぜりあ
)
いが行なわれたが、とても彼らに敵すべくもない。間もなく完全にチブロン島は彼らの手中に帰することになった。
加利福尼亜の宝島:(お伽冒険談)
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
相互の士馬軍略を
競
(
きそ
)
うこと、大戦三、四度、
小競合
(
こぜりあ
)
いに至っては、幾十回というを知らず、天下の物わらい、百姓の難儀、このたびこそは
快
(
こころよ
)
く一大合戦を遂げて
上杉謙信
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
二葉亭を中心としての一家の
小競合
(
こぜりあ
)
いは
絶間
(
たえま
)
がなくてバンコと苦情を聴かされた。
二葉亭追録
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
応仁
(
おうにん
)
の乱は細川勝元、山名宗全の両頭目の死によって一時、中央では小康を得たようなものの、
戦禍
(
せんか
)
はかえって四方へ
撒
(
ま
)
き散された形となって、今度は地方地方で
小競合
(
こぜりあ
)
いが始まりました。
鯉魚
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
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たぶん田舎の小大名相手の
小競合
(
こぜりあ
)
いや火事ドロ的合戦の時の話であろう。
安吾の新日本地理:03 伊達政宗の城へ乗込む――仙台の巻――
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
二人は自分の
憤懣
(
ふんまん
)
を隠すことができないで、ことにジョルジュはそうで、つぎに出会うとすぐに激しい
小競合
(
こぜりあ
)
いをやった。しかし軽い傷しかつかなかった。たがいに相手を害するのを恐れていた。
ジャン・クリストフ:12 第十巻 新しき日
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
小
常用漢字
小1
部首:⼩
3画
競
常用漢字
小4
部首:⽴
20画
合
常用漢字
小2
部首:⼝
6画
“小競”で始まる語句
小競