“根競”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こんくら60.0%
こんくらべ40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
根競こんくらべというだけならば、秀吉のいまの立場は、決して困難とも逆境ともいえないが——この平井山の陣営も彼の立場も、決して
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
毎日々々こんな工合に根競こんくらべしてたら、綿貫がどないなわるさせんとも限らんし、光子さんかて、一昨日あんなり別れてしもてどない思てるか、昨日かて一日待ってはったやろ。
(新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
これまで幾度いくたびと数知れず根競こんくらべと思つて意見をしても少しも料簡れうけんが直らない、道で遊んで居ては人眼に立つと思ふかして途方も無い学校へ行くてつちやあうちを出て、此頃このごろは庭の竹藪に隠れて居る。
妖怪年代記 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
「勝手にしろさ、こわさば毀せだ。南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏。」がんがんがん、「そりゃ、えらくなって来た。この腰が立つか立たぬか。もうこうなったら根競こんくらべだ。南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏。」
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)