根競こんくら)” の例文
根競こんくらべというだけならば、秀吉のいまの立場は、決して困難とも逆境ともいえないが——この平井山の陣営も彼の立場も、決して
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
毎日々々こんな工合に根競こんくらべしてたら、綿貫がどないなわるさせんとも限らんし、光子さんかて、一昨日あんなり別れてしもてどない思てるか、昨日かて一日待ってはったやろ。
(新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
かんのうちから、悦之進どのと根競こんくらべを約束して、毎あさ暁起ぎょうきして、てまえは素槍すやり千振せんぶり、悦之進どのは、居合いあいを三百回抜くというぎょうをやっておりまする」
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)