“きおう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
既往50.0%
12.5%
已徃12.5%
貴王12.5%
鬼王12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
成事せいじかず、遂事すいじいさめず、既往きおうとがめずというおしえもあるから、わしはいずれにしても異存はないと申上げて置いた。
つゆのあとさき (新字新仮名) / 永井荷風(著)
このほか平等院、北の院などの強僧も加わり、武士には渡辺わたなべはぶく、播磨の次郎じろうさずくきおう滝口たきぐちなどその勢合せて千五百余人、眉宇に決意を秘めて三井寺を出発したのであった。
きおう
いま濱田ハマダ宮本ミヤモト兩先生りようせんせい御話おはなしついて、わたくし已徃きおうおいかんじましたること一寸ちよつと貴方所あなたがたまうげましたのです。
それから四方の田にあたる音である。向うに見える貴王きおうもりにあたる音も遠くから交って来るらしい。
永日小品 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
丁度二人の娘は母の手を引きながら、鬼王きおう神社の方から帰って来るところであった。
芽生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)