“草道”の読み方と例文
読み方割合
くさみち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その燈火ともしびした旅人たびびとは、親戚しんせき人々ひとびとに、その不思議ふしぎうつくしいおんなたこと、そして、そのおんなはあちらのさびしい、やまのすそのほうへと草道くさみちけていったことを、はなしたのであります。
島の暮れ方の話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
こおろぎの細々ほそぼそれて、かぜみだれる芒叢すすきむらに、三つ四つ五つ、子雀こすずめうさまも、いとどあわれのあきながら、ここ谷中やなか草道くさみちばかりは、枯野かれの落葉おちばかげさえなく、四季しきわかたずうた
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)