“小生意気”の読み方と例文
読み方割合
こなまいき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
平家のちょうの威光をかさに着て、いかにも、小生意気こなまいきらしい町隠密の少年は、鞭で、大地をたたきながら
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
信吾が落着いた声で案内を乞ふと、小生意気こなまいきらしい十七八の書生が障子を開けた。其処は直ぐ薬局で、加藤の弟の代診をしてゐる慎次が、何やら薄紅い薬を計量器メートルグラスで計つてゐた。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
とにかく、繰返して言って置くけれども、あの気障きざな・悟ったような・小生意気こなまいきな・ものの言い方だけは、止してもらいたいな。全く、お前よりも此方こっちが恥ずかしくて、穴へでも這入はいりたくなる。
狼疾記 (新字新仮名) / 中島敦(著)