トップ
>
小意気
>
こいき
ふりがな文庫
“
小意気
(
こいき
)” の例文
旧字:
小意氣
悪魔! 悪魔! 赤いももひきに赤いまんと、
蝸牛
(
かたつむり
)
の頭巾に
小意気
(
こいき
)
な鬚のメフィストフェレスは、いま銀のつばさを一ぱいに張ってこの大ぞらを飛行している。
踊る地平線:04 虹を渡る日
(新字新仮名)
/
谷譲次
(著)
私の知る日本橋区内住居者は——いわゆる江戸ッ児は、美化されて伝わったそんな
小意気
(
こいき
)
なものでもなければ、洗練された模範的都会人でもない。かなりみじめなプロレタリヤが多い。
旧聞日本橋:01 序文/自序
(新字新仮名)
/
三上於菟吉
、
長谷川時雨
(著)
母は私を、ちょっと
小意気
(
こいき
)
な家につれて行った。私達はその家の
上
(
あが
)
り
框
(
がまち
)
に腰を掛けて、しばらく待った。すると
黒襦子
(
くろじゅす
)
の帯を引き抜きに締めた
年増
(
としま
)
の女が出て来て
横柄
(
おうへい
)
に私の母に
挨拶
(
あいさつ
)
を返した。
何が私をこうさせたか:――獄中手記――
(新字新仮名)
/
金子ふみ子
(著)
幕末頃のくさ草紙には、俳優田之助が人気があったからか、
小意気
(
こいき
)
な水茶屋の女なぞに
環菊
(
かんぎく
)
のお
田之
(
たの
)
とかなんとか書いてあったほどだから、俳名の曙山も目からくる文字の上でのおなじみだった。
旧聞日本橋:19 明治座今昔
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
ギョロリッとして
怜悧相
(
りこうそう
)
で
垢脱
(
あかぬ
)
けた
小意気
(
こいき
)
な男でございます。
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
朝風呂にはいって、あっさりと隠し化粧をすると、軽く朝げをすまして、例の町女房にしては、少し
小意気
(
こいき
)
だというみなり、お高祖頭巾に、顔をかくして、出かけてゆく先きは山ノ宿の方角だ。
雪之丞変化
(新字新仮名)
/
三上於菟吉
(著)
小
常用漢字
小1
部首:⼩
3画
意
常用漢字
小3
部首:⼼
13画
気
常用漢字
小1
部首:⽓
6画
“小意”で始まる語句
小意地
小意氣