“ほっぺた”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
頬辺80.0%
頬片10.0%
5.0%
頬板2.5%
頬邊2.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
蒼い浅黒い顔をなお蒼くして、机に肱ついてる片手を、縮れ乱れた長い髪の毛の中にさしこんで、口と頬辺ほっぺたとで笑い、きつい眼付をしていた。
溺るるもの (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
細君はうれしそうに自分のそばている赤ん坊の顔を見た。そうして指の先で小さい頬片ほっぺたつっついて、あやし始めた。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
そいつを、いつだか、黙ってねけなんねえごとがあって、饒舌しゃべったくって饒舌ったくってなんねえのを、これえてこれえていだら、話がたまって、ほっぺた打裂ぶっちあけてしまったのだとや。
再度生老人 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
生疵なまきずの絶間もない位、夜はというと座敷を廻り歩いちゃあ、年上の奴に突飛ばされて、仰向けに倒れると見っともないといって頬板ほっぺたたれたもんだ、何のためだ、同じ我々同胞どうぼうの中へ生れて来て
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
そりゃこそ頬邊ほっぺた放埓みだらめがのぼるわ、所詮つまりなにいてもすぐ眞赤まっかにならッしゃらうぢゃまで。はやうおてらへ。