“ほつぺた”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
頬片41.2%
頬邊35.3%
頬辺11.8%
11.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
菊池がそれを憤慨して、入社した三日目に突然、社長の頬片ほつぺたを擲る。社長は蹣跚よろよろと行つて椅子に倒れ懸りながら、「何をするツ」と云ふ。
菊池君 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
健康さうな頬邊ほつぺたの色、笑はない時にも微かな皺の寄つてゐる目尻、くくり顎の線のはつきりした、何處から見ても善良で、生活力にみちみちてゐた。
大阪の宿 (旧字旧仮名) / 水上滝太郎(著)
「でも、俺はだ泣ける——さう思つたら嬉しかつた……余計に涙が出て来た……今日は頬辺ほつぺたが紅くなるほど泣いちやつた。」
出発 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
小さな声で、『ねえ、あたしほつぺたに風邪引いちやつてよ……』