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頬邊
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ほつぺた
ふりがな文庫
“
頬邊
(
ほつぺた
)” の例文
新字:
頬辺
頬邊
(
ほつぺた
)
は、
可
(
い
)
い
鹽梅
(
あんばい
)
に
掠
(
かす
)
つたばかりなんですけれども、ぴしり/\
酷
(
ひど
)
いのが
來
(
き
)
ましたよ。
又
(
また
)
うまいんだ、
貴女
(
あなた
)
、
其
(
そ
)
の
石
(
いし
)
を
投
(
な
)
げる
手際
(
てぎは
)
が。
艶書
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
健康さうな
頬邊
(
ほつぺた
)
の色、笑はない時にも微かな皺の寄つてゐる目尻、くくり顎の線のはつきりした、何處から見ても善良で、生活力にみちみちてゐた。
大阪の宿
(旧字旧仮名)
/
水上滝太郎
(著)
今わたしの
頬邊
(
ほつぺた
)
を吹きつけてゐる目にも見えないくらゐ、薄い細かい吹雪が彼の邊に吹き廻つて、それが、霧のなびいてゐるやうに見えるのであらうと
地方主義篇:(散文詩)
(旧字旧仮名)
/
福士幸次郎
(著)
清水の
槽
(
ふね
)
、落雷のために裂けた高い杉の幹、それから樂しい爐邊の火に映るお文さんのお母さんの艶々とした
頬邊
(
ほつぺた
)
などを遠く離れて居てしかもあり/\と見ることが出來ました。
幼き日:(ある婦人に与ふる手紙)
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
例之、鐵の棒におつつけてゐた額、十四になる小娘のたべてやりたい
頬邊
(
ほつぺた
)
、上新の皺だらけな足頸、人形屋の店さきに投げ出してあるやうな足が二本。
貝殻追放:017 泉鏡花先生と里見弴さん
(旧字旧仮名)
/
水上滝太郎
(著)
▼ もっと見る
「
胸
(
むね
)
だの、
腕
(
うで
)
だの、
二
(
ふた
)
ツ
三
(
み
)
ツは、
危
(
あぶな
)
く
頬邊
(
ほつぺた
)
を、」
艶書
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
頬邊
(
ほつぺた
)
を
削
(
こそ
)
げるやうに冷たく
濕
(
うるほ
)
してゆく。
地方主義篇:(散文詩)
(旧字旧仮名)
/
福士幸次郎
(著)
頭髮
(
あたま
)
の中を這つて、額や
頬邊
(
ほつぺた
)
を傳ふ酒の雫は、襟頸や
懷
(
ふところ
)
に流れ込んだ。怒るだらうと思つた三田が默つて坐つてゐるので、蟒は張合がぬけてしまつた。
大阪の宿
(旧字旧仮名)
/
水上滝太郎
(著)
お隣のお寺の前の大道に出て、段々家の方に來る樣子だつたが、その時ふと、お寺の門内から女中らしい女が、風呂敷包を抱へて出て來た。まるまると肥つた、
頬邊
(
ほつぺた
)
の赤い、縮毛の女だつた。
貝殻追放:016 女人崇拝
(旧字旧仮名)
/
水上滝太郎
(著)
頬
部首:⾴
15画
邊
部首:⾡
19画
“頬”で始まる語句
頬
頬杖
頬冠
頬張
頬被
頬辺
頬骨
頬白
頬髯
頬桁