それをしも押しのけて、自らによって他を焼き尽そう情熱、自分はまたしても眩暈いがした。裂けた。息を吹き返して気が付いたときに、自分は醜い姿に壊れていた。
矢代は列車が次第に膨れてゆくように見え、身体が凄い渦の中に吸い込まれて流れるような眩暈いを感じた。絶えず潮騒に似た音が遠くから聞えて来ているくせにあたりが実に静かだった。
と瞬間眩暈いをしたような儀右衛門を、にこりと見て
“眩暈(めまい)”の解説
めまいは、目が回るようなくらくらとした感覚の総称である。眩暈・目眩・眩冒・卒倒などと書く。眩は目がかすみ、目の前が暗くなることで暈はぐるぐる物が回ってみえたり、物が揺れ動いて見えること。目眩は目がかすみ頭がくらくらすること。眩冒はひどく頭がくらくらして目の前が暗くなることとなる。単にめまいと言われたとき、人によって表現したい現象が異なっていることがめまいの特徴である(=様々な症候を示している)。医学的には視覚、平衡感覚と固有受容性感覚 proprioceptive senseとの間の不統合によって感じる感覚と言われている。一般的には耳鼻咽喉科学の領域とされる。運動失調とは区別が必要である。
(出典:Wikipedia)
(出典:Wikipedia)
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