“めくば”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
目配40.0%
眼配30.9%
16.4%
目交5.5%
目注1.8%
目眴1.8%
眼交1.8%
限配1.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
目配めくばせをして、自分は先に、ヒラリとおかへ身を交わすと、残された配下の者が、いちどにかぶって、弦之丞とお綱の手をねじあげ——
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
眼配めくばせして止める。そして、不審顔の巴剌帖木パラテムの手を引き、道行きのおかし味よろしく、下手へ引っ込む。舞台無人。
「な……何をするんだ!」と私は呆気にられたが、ユアンは私にめくばせしながら人差指を自分の唇に当て、黙っていよ、という素振りをした。
陰獣トリステサ (新字新仮名) / 橘外男(著)
堀尾一等卒は狡猾こうかつそうに、将軍のあとを見送りながら、田口一等卒へ目交めくばせをした。
将軍 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
銀平は八蔵にきっ目注めくばせしておのれはつかつかと入込いりこめば
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
休憩の時間が来たとき私は離れた席にいる友達に目眴めくばせをして人びとの肩の間を屋外に出た。
器楽的幻覚 (新字新仮名) / 梶井基次郎(著)
身に代へて斬らせ参らする事あらじと云ふうちに、馬十と怪しげなる眼交めくばせして左右に別れ、われ一人を方丈に残して立去りぬ。
白くれない (新字新仮名) / 夢野久作(著)
平次は默つて八五郎に限配めくばせすると、八五郎は早くも飛んで行つてしまひました。船頭權七親子に聽けば、面白いことがわかりさうです。