眩暈くら)” の例文
私はジッと見詰めているうちに、握りしめたや脇の下からネトネトとした脂汗が滲出にじみで、眼も頭も眩暈くらみそうな心の動揺に、どうしてもその部屋を抜出さずにはいられなかった。
腐った蜉蝣 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
あたりは、ギラギラと、目も眩暈くらむような、明るい真夏の光線に充たされていた。
鱗粉 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
くらくらっと目の眩暈くらむのを覚えたほどであった。
鱗粉 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)