“巴里女”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
パリジェンヌ66.7%
パリイジエンヌ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ことに巴里女パリジェンヌなんて、そんな原始的に荒っぽい冒険家じゃあないんで、たとえば巴里市内の娼婦だって
その上に巴里女パリジェンヌ艶冶えんや韵致いんちを加えたと言ったら、恐らくロンの全貌を想像することが出来よう。その演奏は必ずしも綺麗ではなく、また女らしいセンチメンタリズムなどは微塵もない。
さうして巴里パリイへ来た当座も自動車の上の少女をとめ、劇場で見る貴婦人、街を歩く巴里女パリイジエンヌをやつぱりそんな気分で眺めて居た。生憎あいにく其内そのうちに隠れた方の事が自分の目に見え出して来た。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)