“よつぴて”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
夜一夜42.9%
終夜42.9%
徹宵14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
僕がそばに居ると智慧ちゑを付けて邪魔をると思ふものだから、遠くへ連出して無理往生に納得させるはかりごとだなと考着くと、さあ心配で心配で僕は昨夜ゆふべ夜一夜よつぴてはしない、そんな事は万々ばんばん有るまいけれど
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
Bは画家らしくあたり見廻したが、小声で、「先生、終夜よつぴて、あゝして起きてゐたね」と囁いた。
アカシヤの花 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
つち徹宵よつぴてさういふ作用さよういとなんだばかりに、拂曉あけがたそらからよこにさうしてなゝめしもかして、西風にしかぜたゞちにそれをかわかして残酷ざんこく表土へうどほこり空中くうちうくる。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
にはとり納豆なつとうくつたつてなねえうちみづませりやなんともねんだもの、みづませりやそんなにさわぐにやあたらねえ」卯平うへいはいつて自分じぶんでもまたませた。與吉よきち枕元まくらもとに三にん徹宵よつぴてねむらなかつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)