“よひとよ”の漢字の書き方と例文
語句割合
夜一夜100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのあとが馬場勝ばばかつ一派の長唄ながうた——馬場は浅草橋の橋手前、其処そこに住む杵屋きねや勝三郎といった長唄三味線の名人、夜一夜よひとよ唄うにまかせ、狂うにまかせ、市中は明るい不眠症にかかって
それをんなたすいたところは、夜一夜よひとよ辿々たど/\しく、山路野道やまみちのみちいばらなか徉徜さまよつた落人おちうどに、しらんだやうでもあるし、生命懸いのちがけ喧嘩けんくわからあはたゞしく抜出ぬけだしたのが、せいきて疲果つかれはてたものらしくもある。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)