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夜一夜
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よひとよ
ふりがな文庫
“
夜一夜
(
よひとよ
)” の例文
今更申上候迄にも御座候はねば、
何卒
(
なにとぞ
)
宜
(
よろし
)
く
御判
(
おんはん
)
じ
被遊度
(
あそばされたく
)
、
夜一夜
(
よひとよ
)
其事のみ思続け候て、毎夜寝もせず明しまゐらせ候。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
にぎしき家の外にも
淋敷
(
さびしき
)
こゝの庭木にも
夜一夜
(
よひとよ
)
木枯の吹あれて、あくるあしたよりあわれ父翁の
面痩
(
おもやせ
)
目
(
め
)
にたちぬ。
うづみ火
(旧字旧仮名)
/
長谷川時雨
(著)
その辺の見計いはしておかなかった、
件
(
くだん
)
の赤煉瓦と横窓との間の路地は、入口が狭いので、どうしても借家まで屋台を
曳込
(
ひきこ
)
むことが出来ないので、そのまま
夜一夜
(
よひとよ
)
置いたために
黒百合
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
そのあとが
馬場勝
(
ばばかつ
)
一派の
長唄
(
ながうた
)
——馬場は浅草橋の橋手前、
其処
(
そこ
)
に住む
杵屋
(
きねや
)
勝三郎といった長唄三味線の名人、
夜一夜
(
よひとよ
)
唄うにまかせ、狂うにまかせ、市中は明るい不眠症にかかって
旧聞日本橋:05 大丸呉服店
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
其
(
それ
)
が
婦
(
をんな
)
を
扶
(
たす
)
け
曳
(
ひ
)
いた
処
(
ところ
)
は、
夜一夜
(
よひとよ
)
辿々
(
たど/\
)
しく、
山路野道
(
やまみちのみち
)
、
茨
(
いばら
)
の
中
(
なか
)
を
徉徜
(
さまよ
)
つた
落人
(
おちうど
)
に、
夜
(
よ
)
が
白
(
しら
)
んだやうでもあるし、
生命懸
(
いのちがけ
)
の
喧嘩
(
けんくわ
)
から
慌
(
あはたゞ
)
しく
抜出
(
ぬけだ
)
したのが、
勢
(
せい
)
が
尽
(
つ
)
きて
疲果
(
つかれは
)
てたものらしくもある。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
夜
常用漢字
小2
部首:⼣
8画
一
常用漢字
小1
部首:⼀
1画
夜
常用漢字
小2
部首:⼣
8画
“夜”で始まる語句
夜
夜半
夜更
夜中
夜叉
夜具
夜鷹
夜寒
夜明
夜業