“ごようす”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
御容子76.3%
御様子10.5%
御動静2.6%
御容態2.6%
御形容2.6%
御風貌2.6%
風体2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
御親子ごしんしの間がらでありながら、大殿様と若殿様との間くらい、御容子ごようすから御性質まで、うらうえなのもまれでございましょう。
邪宗門 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
竜宮界りゅうぐうかいうえ神様達かみさまたち御様子ごようすても、いつも夫婦ふうふ親子おやこ同棲どうせいしてられることはないようでございます。
「左様で……表の帳場に座っておりましても、慣れて参りますると、お通りになりまする方々の御身分、御役柄、又は町人衆の商売は申すに及ばず、お江戸の御時勢、お国表の御動静ごようすまでも、荒方あらかたの見当が附くもので御座いまするが……」
斬られたさに (新字新仮名) / 夢野久作(著)
「御病気の御容態ごようすは、いかがでござりましょうか」
「あなたもうそんなにお宜しいので御座いますか。この前お目にかかった時と御形容ごようすなんどがたいした違いで御座います。」
初夢 (新字新仮名) / 正岡子規(著)
あんな武勇ぶゆう絶倫ぜつりん御方おかたでございますから、おにかからぬうちは、どんなにもこわ御方おかたかとぞんじてりましたが、実際じっさいはそれはそれはおさしい御風貌ごようすなのでございます。
「妾は眼が悪う御座いますので、三尺も離れた方の風体ごようすはボーッとしか解りませんが……」
近眼芸妓と迷宮事件 (新字新仮名) / 夢野久作(著)