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風袋
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ふうたい
ふりがな文庫
“
風袋
(
ふうたい
)” の例文
平次は
鸚鵡
(
おうむ
)
返しに言いました。千両箱というと、一両小判で千枚、一枚四
匁
(
もんめ
)
としても四貫目、
風袋
(
ふうたい
)
を加えると一つ五貫目は下りません。
銭形平次捕物控:055 路地の小判
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「分って居るさ、だけど
向
(
むこ
)
うがいくらこっちを侮蔑したって、こっちの
風袋
(
ふうたい
)
は減りも
殖
(
ふ
)
えもしやしないからな。」
岡本一平論:――親の前で祈祷
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
「
風袋
(
ふうたい
)
を
引
(
ひ
)
くと四百八
匁
(
もんめ
)
二
分
(
ぶ
)
か、どうした
幾
(
いく
)
つだ廿六かな、さうすると
一
(
ひと
)
つが」
商人
(
あきんど
)
のいひ
畢
(
をは
)
らぬうちにお
品
(
しな
)
は
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
へえー……
何
(
なに
)
を。長「
松花堂
(
しようくわだう
)
の三
教
(
けう
)
醋吸
(
すすひ
)
の
図
(
づ
)
で、
風袋
(
ふうたい
)
一
文字
(
もんじ
)
が
紫印金
(
むらさきいんきん
)
だ、よく見て
覚
(
おぼ
)
えて置け。弥「へえー
紫色
(
むらさきいろ
)
のいんきんだえ、あれは
癢
(
かゆ
)
くつていけねえもんだ。 ...
にゆう
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
こんな人のこんな
風袋
(
ふうたい
)
ばかり大きくても、割れば中から鉛の天神様が出て来るガラガラのような、見掛倒しの、内容に乏しい、信切な忠告なんぞは、私は
些
(
ちッ
)
とも聞き
度
(
たく
)
ない。
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
▼ もっと見る
そうすると、
風袋
(
ふうたい
)
は中身と同じくらいの目方ですむ。
宇宙旅行の科学
(新字新仮名)
/
中谷宇吉郎
(著)
「三千両といや大金だ。持ってみた事はねえが、一両四
匁
(
もんめ
)
ずつとして、
風袋
(
ふうたい
)
抜きでも十二貫、生優しい人間じゃ持運びの出来る荷物じゃねえ」
銭形平次捕物控:041 三千両異変
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
幾
(
いく
)
らなんでえ、
此
(
こ
)
の
風袋
(
ふうたい
)
は」と
聞
(
き
)
いた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
千兩箱の貫々は
風袋
(
ふうたい
)
を加へてざつと五貫目、わざ/\そんなをのを持込む必要が何處にあるでせう。
銭形平次捕物控:274 贋金
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
その
恰幅
(
かっぷく
)
からも偲ばれ、下女のお光は二十四、五のちょいとした年増で、これも
風袋
(
ふうたい
)
だけは立派ですが、知恵の方は大したこともなく、女房のお作に叱り飛ばされるのが、気の毒な位でした。
銭形平次捕物控:243 猿回し
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
掛けさせ度くなかつたんです——あれは親分、正直に申し上げると、小判なんか一枚も入つちや居ません。あの中に詰めてあるのは皆んな、砂利ですよ——中には
風袋
(
ふうたい
)
だけの空つぽのもある筈で
銭形平次捕物控:248 屠蘇の杯
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
風
常用漢字
小2
部首:⾵
9画
袋
常用漢字
中学
部首:⾐
11画
“風袋”で始まる語句
風袋一文字