風体いでたち)” の例文
旧字:風體
売占乞食うらないこじきに紛らわしい風体いでたちでもう、何年となく、せいろん島コロンボ市の、ことにマカラム街の珈琲コーヒー店キャフェ・バンダラウェラのあたりを、一日いっぱいうろついて、街上に
ヤトラカン・サミ博士の椅子 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
夜光を背にしてよくは見えないが、つんつるてんの紺飛白こんがすりに白い兵児へこ帯を太く巻いて、後世の英傑西郷先生の元祖みたいな風体いでたちだ。髪は、戦国風の太茶筌ふとちゃせん。釣竿を差し伸べて片手に魚籠びくげている。
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)