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風体
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なり
ふりがな文庫
“
風体
(
なり
)” の例文
旧字:
風體
「いま出ていった提灯の連中は何者ですか。立派な
風体
(
なり
)
をしていたが、真逆ここまで入ってきたわけじゃないでしょうね」
深夜の市長
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
松坂木綿
(
まつざかもめん
)
のよれよれになったやつへ煮しめたような豆しぼりというやくざな
風体
(
なり
)
をしているのだから、女が面くらったのもあたりまえで、立て膝のまま
つづれ烏羽玉
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
そこに
暫
(
しばら
)
くの間立って待っていると、間もなくよい都合に向うから、お
誂
(
あつら
)
え通りの奇妙な
風体
(
なり
)
をした白髪頭の人が遣って来たから、姫は天にも昇らんばかりに喜んで
白髪小僧
(新字新仮名)
/
夢野久作
、
杉山萠円
(著)
真正に寝かして置く積りと見えて、着物を出してくれないから、乃公は
寝衣
(
ねまき
)
の上に敷布を
被
(
かぶ
)
った。下には大勢人が詰めかけているから
此様
(
こん
)
な
風体
(
なり
)
をして行けば直ぐに捉まる。
いたずら小僧日記
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
呼声
(
よびごえ
)
から、
風体
(
なり
)
、
恰好
(
かっこう
)
、紛れもない
油屋
(
あぶらや
)
で、あの
揚
(
あげ
)
ものの油を売るのださうである。
雨ばけ
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
「そうですか、私も上海と広東へは、ちょと往ったことがあります、何か御商売でも」と謙作は云ったものの、その男の
風体
(
なり
)
から押して
漂泊癖
(
ひょうはくへき
)
のある下級船員ののんだくれであろうと思った。
港の妖婦
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
こんな
風体
(
なり
)
をしていても中には本願寺へ五円十円のお
賽銭
(
さいせん
)
を上げて行くのがあるそうだよ
ぐうたら道中記
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
成る程この街で、一番珍しい奇妙な
風体
(
なり
)
をしている、一番
長生
(
ながいき
)
の白髪頭の老人を見付け出して、その人の身の上話しを聞かしてもらえば、
屹度
(
きっと
)
面白い新規の話を聞く事が出来るに違いない。
白髪小僧
(新字新仮名)
/
夢野久作
、
杉山萠円
(著)
こうした変わった
風体
(
なり
)
で、柳生家の駕籠に乗っていようとは!
丹下左膳:03 日光の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
家にいる時の
風体
(
なり
)
をしている。乃公が姉さんの方に気を取られている中に、清水さんは馬車から下りていた。二人は少しも口を利かぬ。花さんが先に乗って、清水さんは後から入ったようだった。
いたずら小僧日記
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
“風体”の意味
《名詞》
容姿。身なり。風采。
(歌道)歌風。
(出典:Wiktionary)
風
常用漢字
小2
部首:⾵
9画
体
常用漢字
小2
部首:⼈
7画
“風”で始まる語句
風
風情
風邪
風采
風呂
風呂敷
風貌
風靡
風呂敷包
風説