“隱密”のいろいろな読み方と例文
新字:隠密
読み方割合
こつそり50.0%
おんみつ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
『尤も、忠志君の遣方やりかたの方が理窟に合つてると僕は思ふ。窃盜と云ふものは、由來暗い所で隱密こつそりやるべきものなんだからね。アハヽヽヽ。』
漂泊 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
今の社會は鼠賊の寄合で道徳とかいふものは其鼠賊共が、暗中の隱密こつそり主義を保持してゆく爲めの規約だ。鼠賊をして鼠賊以上の行爲なからしめんが爲めには、法律という網がある。
漂泊 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)