“ぽつけつと”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ポツケツト
語句割合
隠袋50.0%
隱袋50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
其字が、野々宮さんの隠袋ぽつけつとから半分み出してゐた封筒の上書うはがきに似てゐるので、三四郎は何遍もなほして見た。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
野々宮君は少時しばらく池の水を眺めてゐたが、右の手を隠袋ぽつけつとへ入れて何かさがし出した。隠袋ぽつけつとから半分封筒がみ出してゐる。其上に書いてある字が女の手蹟らしい。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
三四郎はいそいでいた。すぐ受取つたものを渡さうとして、隠袋ぽつけつとへ手を入れると、美禰子が
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
齒痛しつうおのづからをさまつたので、あきおそはれるやうさむ氣分きぶんは、すこかるくなつたけれども、やがて御米およね隱袋ぽつけつとからして粉藥こぐすりを、ぬるいてもらつて、しきりに含嗽うがひはじめた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)