“だいじ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
大事61.3%
大切32.8%
大字2.0%
大慈1.6%
大寺1.2%
大地0.4%
肝要0.4%
貴重0.4%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして、大事だいじあつかうから、ちょっとあほうどり学校がっこうしてくれないかとたのみました。
あほう鳥の鳴く日 (新字新仮名) / 小川未明(著)
兎角とかくくれさへすれば大事だいじにしてかうからとそれそれのつくやう催促さいそくして
十三夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
それは大切だいじ大切だいじな、職業しやうばい道具のはひつた、手品の種の袋を船の中に置き忘れてきてしまつたのです。
小熊秀雄全集-14:童話集 (新字旧仮名) / 小熊秀雄(著)
「馬の前飾りじゃ。菊、存じておろう。鎧櫃よろいびつと一緒に置いてある筈じゃ。大切だいじな品ゆえ粗相あってはならぬぞ」
県下第一の旅館の玄関、芍薬しやくやくと松とをけた花瓶、伊藤博文いとうひろぶみ大字だいじがく、それからお前たちつがひの剥製はくせい……
動物園 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
その弱い光は、いかに大字だいじな書物をも披見ひけんせしめぬ程度のものであった。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)
たまたま、人影らしいものがあるかと見れば、宿のない病人や順礼が、大慈だいじ御廂みひさしを借りて、こもにくるまッている冷たい寝息……。
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
えだに、大慈だいじ楊柳やうりうおもかげがあつた。
十六夜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
もしその中に一点でも、人なつかしい火がゆらめいて、かすかなものの声が聞こえるとすれば、それは、香の煙のたちこめた大寺だいじの内陣で、金泥きんでい緑青ろくしょうところはだら
偸盗 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
又お竹を何くれ親切に世話をした雲水の宗達は、美作の国までお竹を送り届け、それより廻国を致し、遂に京都で大寺だいじの住職となり、鴻の巣の若江は旅籠屋はたごやを親族に相続させ、あらためて渡邊祖五郎が媒妁人なこうどで、梅三郎と夫婦になり、お竹も重役へ嫁入りました。
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
これ家来の無調法を主人がわぶるならば、大地だいじへ両手を突き、重々じゅう/″\恐れ入ったとこうべつちに叩き着けてわびをするこそしかるべきに
なにより肝要だいじなのは斎戒沐浴さいかいもくよく……つまり心身しんしんきよめる仕事しごとでございます。
「しっかりしていてくれ。」男は女の背を撫でながら、漸っといま自分に返されたこの女、——この女ほど自分に近しい、これほど貴重だいじなものはいないのだということがはっきりと身にしみて分かった。
曠野 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)