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氣持
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きも
ことに
子どもらしい
氣持ちを
歌に
自由に
詠みこんだ
人で、そんなのになると、つい/\よいわるいを
忘れて、
同感せずにゐられません。
たいていの
部屋には
氣持ちのよい
長椅子が
置いてあつて、
見物人はゆっくりと
腰を
下して
美しい
繪を
見たり、
彫刻をたのしんで
眺めたりすることが
出來
自分の
家に
生れた
子供でもなく、むかし
山で
見つけたのを
養つただけのことでありますから、
氣持ちも
世間普通の
人とはちがつてをりますので、
殘念ではございますが……
其故著者等は
地震學を
以て
世界に
誇らうなどとは
思つてゐないのみならず、
此頃のように、わが
國民が
繰返し
地震に
征服せられてみると、
寧ろ
恥かしいような
氣持ちもする。
ある
地方の
郡立病院に、
長年看護婦長をつとめて
居るもとめは、
今日一
日の
時間からはなたれると、
急に
心も
體も
弛んでしまつたやうな
氣持ちで、
暮れて
行く
廊下を
靜かに
歩いてゐた。
紀はなんとも
答へなかつたが、
厭で
厭でたまらないこの
土地の
生ぬるい、
齒切れのわるい
人間をこツぴどくやつ
付けてくれた
殿樣の
小氣味のよい
言葉が、
氣持ちよく
耳の
穴へ
流れ
込んで
とおもふはなどいふ
調子は、いかにも
日を
暮しかねてゐる
退くつな
人のあくびでもしたいような
氣持ちが
出てゐるとおもひます。
さうして
新しいとはいひながら、
柔らかで
穩やかなよい
氣持ちを
破らないで、
上品さを
持ちながら
歌はれてあるのが、この
歌などのよいところです。