“胸（ここ）” の例文
エレーナ　ああ、なんて厭（いや）な話だろう。あたしまるで、何千貫もある荷物を背負って歩いたみたいに、胸（ここ）がどきどき言っていますわ。でもまあ、よかったわ、済んで。
ワーニャ伯父さん：――田園生活の情景　四幕―― (新字新仮名) ／ アントン・チェーホフ(著)
もうちっとやらないことにゃ……胸（ここ）んところが焼けつくようで、とんとやりきれないのさ。
かもじの美術家：――墓のうえの物語―― (新字新仮名) ／ ニコライ・セミョーノヴィチ・レスコーフ(著)
この恋を胸（ここ）から引っこ抜いてしまおうと。根ごと一思いにね。
かもめ：――喜劇　四幕―― (新字新仮名) ／ アントン・チェーホフ(著)