トップ
>
徹
>
てつ
ふりがな文庫
“
徹
(
てつ
)” の例文
ズボリと
踏込
(
ふみこ
)
んだ
一息
(
ひといき
)
の
間
(
あひだ
)
は、
冷
(
つめた
)
さ
骨髓
(
こつずゐ
)
に
徹
(
てつ
)
するのですが、
勢
(
いきほひ
)
よく
歩行
(
ある
)
いて
居
(
ゐ
)
るうちには
温
(
あたゝか
)
く
成
(
な
)
ります、ほか/\するくらゐです。
雪霊記事
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
町方から取締りの役人は出て居りますが、外の事と違つて、信心に關する限り、幕府は放任政策に
徹
(
てつ
)
して、大抵のことは見て見ぬ振り。
銭形平次捕物控:111 火遁の術
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
卯平
(
うへい
)
はそれと
共
(
とも
)
に
其
(
そ
)
の
乾燥
(
かんさう
)
した
肌膚
(
はだ
)
が
餘計
(
よけい
)
に
荒
(
あ
)
れて
寒冷
(
かんれい
)
の
氣
(
き
)
が
骨
(
ほね
)
に
徹
(
てつ
)
したかと
思
(
おも
)
ふと
俄
(
にはか
)
に
手
(
て
)
の
自由
(
じいう
)
を
失
(
うしな
)
つて
來
(
き
)
たやうに
自覺
(
じかく
)
した。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
それが、かえって、人を遠ざけ、近ごろの武士
気質
(
かたぎ
)
からは、一
徹
(
てつ
)
なかたくな者と見られがちな点なども、彼は全然、意にかけていなかったのだ。
私本太平記:12 湊川帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
と溝淵閣下は一
徹
(
てつ
)
だったけれど、結局、郁子夫人の主張が通った。それは相身互の立場から入念に調査して、及ぶ限り建設的の努力をするということだった。
求婚三銃士
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
▼ もっと見る
聞いた玄心斎は、一
徹
(
てつ
)
ものだけに、火のように怒って、こうしてしきりに、主君源三郎のすがたを求めているのだが、
肝腎
(
かんじん
)
の伊賀のあばれン坊、どこにもいない。
丹下左膳:02 こけ猿の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
また他の人々は、理性の楽しみを、一
徹
(
てつ
)
な論理を、そこで満足さしていた。彼らは人間に奉仕しなくて、観念に奉仕していた。それはもっとも勇敢な人たちだった。
ジャン・クリストフ:11 第九巻 燃ゆる荊
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
引受
(
ひきうけ
)
アノ一
徹
(
てつ
)
なる親父
殿
(
どの
)
に罪なき
足下
(
そなた
)
が
打擲
(
たゝか
)
れ廿餘年の奉公を
贅事
(
むだ
)
にして
暇
(
いとま
)
を引され夫を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
自
(
みづ
)
から一の
目的
(
もくてき
)
を
定
(
さだ
)
め、
万障
(
ばんしやう
)
を
排
(
はい
)
し、
終生
(
しうせい
)
一
徹
(
てつ
)
其
(
その
)
目的点
(
もくてきてん
)
に
達
(
たつ
)
せんと
勉
(
つと
)
むるが如きは
余
(
よ
)
の
不信仰
(
ふしんこう
)
時代
(
じだい
)
の
行為
(
こうゐ
)
なりき、
主
(
しゆ
)
の
命
(
めい
)
維
(
こ
)
れ
徇
(
したが
)
ひ、
今日
(
こんにち
)
は
今日
(
こんにち
)
の
業
(
げふ
)
を
成
(
な
)
す、
是
(
こ
)
れ
余
(
よ
)
の
今日
(
こんにち
)
の
生涯
(
しやうがい
)
なり
問答二三
(新字旧仮名)
/
内村鑑三
(著)
自分達が浮世絵の博物館を
訪
(
と
)
ふた時は曇つた日の午後三時頃であつたが、各室の監視人は自分達の為に
被
(
おほ
)
ひの
帷
(
とばり
)
を
徹
(
てつ
)
して浮世絵の
一一
(
いち/\
)
を実は
内内
(
ない/\
)
迷惑を感じるまで仕細に観せて
呉
(
く
)
れ
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
...
若氣
(
わかげ
)
の一
徹
(
てつ
)
は吾れ人ともに思ひ返しのなきもの、
可惜
(
あたら
)
丈夫
(
ますらを
)
の
焦
(
こが
)
れ
死
(
じに
)
しても御身は見殺しにせらるゝ氣か、さりとは
情
(
つれ
)
なの御心や』。横笛はさも
懶
(
ものう
)
げに、『左樣の事は横笛の知らぬこと』。
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
代助から
云
(
い
)
ふと寧ろ賛成な位なもので、
彼
(
かれ
)
は
妾
(
めかけ
)
を置く余裕のないものに
限
(
かぎ
)
つて、
蓄妾
(
ちくしよう
)
の攻撃をするんだと考へてゐる。
親爺
(
おやぢ
)
は又
大分
(
だいぶ
)
の
八釜
(
やかま
)
し
屋
(
や
)
である。小供のうちは
心魂
(
しんこん
)
に
徹
(
てつ
)
して困却した事がある。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
端金
(
はした
)
にはあらざりけんを、
六三
(
ろくさ
)
此金
(
これ
)
に
眼
(
め
)
も
止
(
とヾ
)
めず、
重々
(
ぢゆう/\
)
の
大罪
(
だいざい
)
頸
(
くび
)
と
仰
(
おふ
)
せらるヽとも
恨
(
う
)
らみは
無
(
な
)
きを、
情
(
なさけ
)
のお
詞
(
ことば
)
身
(
み
)
に
徹
(
てつ
)
しぬとて
男一匹
(
をとこいつぴき
)
美事
(
みごと
)
なきしが、さても
下賤
(
げせん
)
に
根
(
ね
)
を
持
(
も
)
てば、
戀
(
こひ
)
を
金
(
かね
)
ゆゑするとや
思
(
おぼ
)
す
暁月夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
その道の御心得なき故、一
徹
(
てつ
)
に左様思わるるならんと申候。
興津弥五右衛門の遺書(初稿)
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
唯
(
た
)
だじつと
徹
(
てつ
)
して燃えてゐる。
晶子詩篇全集
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
渠
(
かれ
)
さへあらずば
無事
(
ぶじ
)
なるべきにと、
各々
(
おの/\
)
我
(
わが
)
命
(
いのち
)
を
惜
(
をし
)
む
餘
(
あまり
)
に、
其
(
その
)
死
(
し
)
を
欲
(
ほつ
)
するに
至
(
いた
)
るまで、
怨恨
(
うらみ
)
骨髓
(
こつずゐ
)
に
徹
(
てつ
)
して、
此
(
こ
)
の
法華僧
(
ほつけそう
)
を
憎
(
にく
)
み
合
(
あ
)
へり。
旅僧
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
頑固一
徹
(
てつ
)
なやうでも、その爲に美しく育つた十九の娘を、非業に死なせた
悔
(
くい
)
のやうなものが、
犇々
(
ひし/\
)
と老ひの胸をしめ付けるのです。
銭形平次捕物控:163 閉された庭
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
彼
(
かれ
)
は
寒
(
さむ
)
さが
骨
(
ほね
)
に
徹
(
てつ
)
する
其
(
そ
)
の
夜
(
よ
)
のことを
明瞭
(
めいれう
)
に
頭
(
あたま
)
に
泛
(
うか
)
べて
判斷
(
はんだん
)
するのには
氣候
(
きこう
)
の
變化
(
へんくわ
)
が
餘
(
あま
)
りに
急激
(
きふげき
)
であつた。
彼
(
かれ
)
は
其
(
そ
)
の
間
(
あひだ
)
人事不省
(
じんじふせい
)
の
幾時間
(
いくじかん
)
を
經過
(
けいくわ
)
した。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
こういう一
徹
(
てつ
)
な曲げない風は、老人ばかりでなく、彼の
擁
(
よう
)
す
兵
(
つわもの
)
ばらには皆あった。坂東の原野と山川が人間のなかに
育
(
はぐく
)
んだ太いすじ骨というものであろう。
源頼朝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
勵
(
はげむ
)
ゆゑに山伏といふ又
修驗
(
しゆけん
)
といツパ
其修行
(
そのしゆぎやう
)
終り修行
滿
(
みち
)
たる後の
本學
(
ほんがく
)
とあれば難行苦行をなし
修行
(
しゆぎやう
)
終
(
をはり
)
て後の
本名
(
ほんみやう
)
なり
故
(
かるがゆゑ
)
に十
界
(
かい
)
輪宗
(
りんしう
)
の
嘲言
(
てうげん
)
に
徹
(
てつ
)
すれば
厭
(
いと
)
ふべき
肉食
(
にくじき
)
なし
兩部
(
りやうぶ
)
不二の法水を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
昼
日中
(
ひなか
)
また
夜
(
よ
)
を
徹
(
てつ
)
して
暁
(
あかつき
)
まで僕の下宿の附近には音楽と歌が
聞
(
きこ
)
えると云ふ風である。初めて越して来た日に重いトランクを女中のマリイと二人で三階へ引上げる時は泣き出したくなつた。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
「いや、一
徹
(
てつ
)
にそうでもないが……」
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
傷は
浴衣
(
ゆかた
)
の後ろから一と突き、路地一パイに
浸
(
ひた
)
す血潮の中に、
頑固
(
ぐわんこ
)
一
徹
(
てつ
)
で鳴らした六兵衞は、石つころの樣に冷たくなつてゐるのでした。
銭形平次捕物控:137 紅い扱帯
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
働くにぞ大膳は元來
短氣
(
たんき
)
の性質なれば
無念
(
むねん
)
骨髓
(
こつずゐ
)
に
徹
(
てつ
)
すれども伊賀亮が戒めしは
此所
(
ここ
)
なりと
憤怒
(
ふんど
)
を
堪
(
こら
)
へ居たりける斯て八山の天一坊が行列には眞先に葵の紋を染出せし
萌黄純子
(
もえぎどんす
)
の
油箪
(
ゆたん
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
お譲り下さるなどと、あまりに望外過ぎて、ご返辞にうろたえます。——それがしは元来、
武弁
(
ぶべん
)
一
徹
(
てつ
)
、州の
吏務
(
りむ
)
をつかさどるなどということは、本来の才ではありません。まあ、まあ
三国志:03 群星の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
半分は口の中で言ふ言葉が、千萬言の雄辯よりも、少なくとも、平次の後ろからヒヨコヒヨコとお辭儀をする八五郎には
徹
(
てつ
)
した樣子です。
銭形平次捕物控:098 紅筆願文
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
それは、
執拗
(
しつよう
)
をきわめていたろう。一
徹
(
てつ
)
、わき見を知らない男の横恋慕である。
新・平家物語:02 ちげぐさの巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
但
(
たゞ
)
しこんなのは、思ひの外思慮が淺く、一
徹
(
てつ
)
なことをして大間違ひをするのではないか、——平次はフトそんな事を考へて居る樣子です。
銭形平次捕物控:221 晒し場は招く
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
と同志のうちで云う者も多くなって、一
徹
(
てつ
)
者
(
もの
)
の奥野
将監
(
しょうげん
)
などは、すでに
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
灯
(
あかり
)
を背負つた五十年配の屈強な
親仁
(
おやぢ
)
、左官の彦兵衞といへば、仕事のうまいよりは、
頑固
(
ぐわんこ
)
一
徹
(
てつ
)
なので界隈に知られた顏です。
銭形平次捕物控:075 巾着切の娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
元来が一
徹
(
てつ
)
である。
真
(
ま
)
にうけると、急傾斜する。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「あんな良い方ですもの、怨んでなんかゐるものはありません。少し固過ぎましたが、忠義一
徹
(
てつ
)
で、よく奉公人達にも眼をかけてやりました」
銭形平次捕物控:128 月の隈
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
平次は口を酢つぱくして説き勸めますが、若くて一
徹
(
てつ
)
な二人は、心中の仕損ひの顏を、ノメノメと元の店へは持つて行く氣になりさうもありません。
銭形平次捕物控:075 巾着切の娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
平次は
藁打臺
(
わらうちだい
)
を引寄せて、どつかと腰をおろしました。今となつては、この
頑固
(
ぐわんこ
)
一
徹
(
てつ
)
の下男の口から訊くほかに、眞相を
窮
(
きは
)
めやうはなかつたのです。
銭形平次捕物控:310 闇に飛ぶ箭
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
頑固
(
ぐわんこ
)
一
徹
(
てつ
)
で、つむじ曲りで、口やかましくて、少しケチで、そしてなか/\の商賣上手といふ評判の老人でした。
銭形平次捕物控:179 お登世の恋人
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
一
徹
(
てつ
)
な人で、こんなことを教へると、お前の出世の
妨
(
さまた
)
げだから——と、若いときのことや、私の氣持を荒立てるやうなことは、口にも出さなかつたのです
銭形平次捕物控:318 敵の娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
それにも
拘
(
かゝは
)
らず、二人の娘は、默つて顏を見合せてゐるのです。この頃の町人達のやうな、
事勿
(
ことなか
)
れ主義に
徹
(
てつ
)
して、極端に掛り合ひを恐れてゐるのでせう。
銭形平次捕物控:310 闇に飛ぶ箭
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
弱氣と言つても、夫の言ひ付けだけは、精一杯に守り通さうと言つた、弱きが故の女の一
徹
(
てつ
)
さが見えます。
銭形平次捕物控:231 鍵の穴
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
肉體的に弱り拔いてゐても、氣丈者らしい林太郎のハキハキした言葉を聽いて、
頑固
(
ぐわんこ
)
一
徹
(
てつ
)
とふれ込んだ父親右京が合點々々をして喜んでゐるではありませんか。
銭形平次捕物控:115 二階の娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
少し一
徹
(
てつ
)
者ではあつたが、義理堅くて深切で、評判の良い人でしたよ。それを虫のやうに殺すなんか、ひどいぢやありませんか、八方から人氣のあつた孫右衞門を
銭形平次捕物控:253 猫の首環
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
押の強さうな
頑固
(
ぐわんこ
)
な感じのする人間ですが、一
徹
(
てつ
)
の忠義らしいところが、次第に平次の好感を
誘
(
さそ
)
ひます。
銭形平次捕物控:098 紅筆願文
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
親御の庄司右京殿は、中風で身動きも
覺束
(
おぼつか
)
ないが、恐ろしく氣が確かな上、弓町きつての一
徹
(
てつ
)
者だ。
銭形平次捕物控:115 二階の娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「小三郎さんは何も彼も知つてゐますが、あの通り正直一
徹
(
てつ
)
の人ですから、誰にも言ひません」
銭形平次捕物控:105 刑場の花嫁
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
しましたが、聽いちやくれなかつた。あの通り一
徹
(
てつ
)
だからね。——割つたのは誰の仕業かわからないが、あれが若し
眞物
(
ほんもの
)
なら一つ/\が國の寶だ。よくない事だと思ふんだよ
銭形平次捕物控:144 茶碗割り
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
拙者切腹を仰せ付けられなかつたのが、見付けものと言つて宜いくらゐ。いや、この怨み
骨髓
(
こつずゐ
)
に
徹
(
てつ
)
して忘れる隙もない、いづれは叩き斬つて溜飮を下げるつもりで居た拙者だ。
銭形平次捕物控:220 猿蟹合戦
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
肉體の衰へを自覺しまいとする、年寄の一
徹
(
てつ
)
さをムキ出しに、斯んな事を言ふのでした。
銭形平次捕物控:045 御落胤殺し
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
正直者で頑固一
徹
(
てつ
)
な茂吉に言ひ付けて、空井戸の仕掛けと、土藏の虎挾みを造らせ、拔け驅けして八千兩の大金を獨り占めしようとする者に思ひ知らせる手段を講じたのでした。
銭形平次捕物控:197 罠に落ちた女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
その節藏の係をして居た拙者が役目の落度で長の
暇
(
いとま
)
と相成り、無念
骨髓
(
こつずゐ
)
に
徹
(
てつ
)
して、伊八の跡をつけ廻して居るが、何處に隱したか見付ける工夫がなく、
確
(
しか
)
とした證據もないので
銭形平次捕物控:303 娘の守袋
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
一
徹
(
てつ
)
で短氣ではあるが、町中の評判の良いことから、師匠の鶴吉とは
腐
(
くさ
)
れ縁で、本人は手を切りたがつてゐるが、鶴吉の方でなか/\離さないこと、お優との間は平凡な
從兄妹
(
いとこ
)
同士で
銭形平次捕物控:154 凧の詭計
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
拙者も必死とお止め申したが、御老體の一
徹
(
てつ
)
さ、何としてもお心が解けない
銭形平次捕物控:098 紅筆願文
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
徹
常用漢字
中学
部首:⼻
15画
“徹”を含む語句
透徹
貫徹
徹宵
徹夜
夜徹
澄徹
徹頭徹尾
徹底
一徹
徹底的
見徹
虎徹
大悟徹底
冷徹
押徹
石徹白
一徹者
途徹
徹書記
明徹
...