“武弁”の読み方と例文
読み方割合
ぶべん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それに、君には、新野しんやの地にもまだ日浅く、周囲には荊州の武弁ぶべん、都県の俗吏しか近づいていませんから、ご存じないのは当然です
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「まあそんな調子でね、十二三の中学生でも、N閣下と云いさえすれば、叔父おじさんのようになついていたものだ。閣下はお前がたの思うように、決して一介の武弁ぶべんじゃない。」
将軍 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
あはれ、此舞臺にいくばくの人か登り得べきとおもふに、例の小芝居の習とて、中むかしの武弁ぶべんの上をしくめる大樂劇の、行列の幕あり戰鬪の幕あるものをさへ興行するなるべし。