“幾時間”の読み方と例文
読み方割合
いくじかん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
幾時間(いくじかん)たっても彼はあきなかった。母(はは)はそれを気にもとめなかったが、やがて、たまらなくなって、ふいに叱(しか)りつけるのだった。
ジャン・クリストフ (新字新仮名) / ロマン・ロラン(著)
人跡(ひとあと)絶えた山道には、人力車の通う術(すべ)もなかったので、二人の若い男女は、互(たがい)に助け合いながら、蔦葛(つたかずら)の這(は)う細道を、幾時間(いくじかん)となくさまよい歩いた。
彼(かれ)は寒(さむ)さが骨(ほね)に徹(てつ)する其(そ)の夜(よ)のことを明瞭(めいれう)に頭(あたま)に泛(うか)べて判斷(はんだん)するのには氣候(きこう)の變化(へんくわ)が餘(あま)りに急激(きふげき)であつた。彼(かれ)は其(そ)の間(あひだ)人事不省(じんじふせい)の幾時間(いくじかん)を經過(けいくわ)した。
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)