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幾時間
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いくじかん
ふりがな文庫
“
幾時間
(
いくじかん
)” の例文
幾時間
(
いくじかん
)
たっても彼はあきなかった。
母
(
はは
)
はそれを気にもとめなかったが、やがて、たまらなくなって、ふいに
叱
(
しか
)
りつけるのだった。
ジャン・クリストフ
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
人跡
(
ひとあと
)
絶えた山道には、人力車の通う
術
(
すべ
)
もなかったので、二人の若い男女は、
互
(
たがい
)
に助け合いながら、
蔦葛
(
つたかずら
)
の
這
(
は
)
う細道を、
幾時間
(
いくじかん
)
となくさまよい歩いた。
小泉八雲の家庭生活:室生犀星と佐藤春夫の二詩友を偲びつつ
(新字新仮名)
/
萩原朔太郎
(著)
彼
(
かれ
)
は
寒
(
さむ
)
さが
骨
(
ほね
)
に
徹
(
てつ
)
する
其
(
そ
)
の
夜
(
よ
)
のことを
明瞭
(
めいれう
)
に
頭
(
あたま
)
に
泛
(
うか
)
べて
判斷
(
はんだん
)
するのには
氣候
(
きこう
)
の
變化
(
へんくわ
)
が
餘
(
あま
)
りに
急激
(
きふげき
)
であつた。
彼
(
かれ
)
は
其
(
そ
)
の
間
(
あひだ
)
人事不省
(
じんじふせい
)
の
幾時間
(
いくじかん
)
を
經過
(
けいくわ
)
した。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
君らは、君ら自身の
幾時間
(
いくじかん
)
かの体験によって、室長の必要を感じ、その制度を作り、その人選をすることになった。そうしてできあがった室長は、よかれあしかれ、君ら自身のものだ。
次郎物語:05 第五部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
それから
幾時間
(
いくじかん
)
眠
(
ねむ
)
つたか
知
(
し
)
らぬが、
不意
(
ふゐ
)
に
私
(
わたくし
)
の
枕邊
(
まくらもと
)
で
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
▼ もっと見る
彼等
(
かれら
)
のしをらしい
者
(
もの
)
はそれでも
午前
(
ごぜん
)
の
幾時間
(
いくじかん
)
を
懸命
(
けんめい
)
に
働
(
はたら
)
いて
父
(
ちゝ
)
なるものゝ
小言
(
こごと
)
を
聞
(
き
)
かぬまでに
厩
(
うまや
)
の
傍
(
そば
)
に
草
(
くさ
)
を
積
(
つ
)
んでは、
午後
(
ごご
)
の
幾時間
(
いくじかん
)
を
勝手
(
かつて
)
に
費
(
つひや
)
さうとする。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
幾
常用漢字
中学
部首:⼳
12画
時
常用漢字
小2
部首:⽇
10画
間
常用漢字
小2
部首:⾨
12画
“幾時間”で始まる語句
幾時間後