“口尻”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くちじり80.0%
くちわき20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
島田にって弱々しく両肩のさがった小作りの姿と、口尻くちじりのしまった円顔まるがお、十六、七の同じような年頃とが
すみだ川 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
自分で怒っているうちに一そう激しく怒り出すのがこの人の性癖くせで、口尻くちじりを曲げてこう言い放った時、近江之介は、自らの憤怒ふんぬに圧倒されて、もはや口もけない様子だった。
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
天八達之衢あまのやちまたに居り、その鼻長さ七咫ななあた脊の長さ七尺ななさか云々、また口尻くちわき明り耀れり、眼は八咫鏡やたのかがみの如くして、赩然てりかかやけること赤酸醤あかかがちれり、すなわちみともの神を遣して往きて問わしむ、時に八十万やそよろずの神あり