トップ
>
気爽
>
きさく
ふりがな文庫
“
気爽
(
きさく
)” の例文
気爽
(
きさく
)
で酒のお酌などの巧いおとらは、夫の留守などに訪ねてくる青柳を、よく奥へ通して
銚子
(
ちょうし
)
のお
燗
(
かん
)
をしたりしているのを、お島は時々見かけた。
あらくれ
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
気爽
(
きさく
)
らしい叔母はちょッと
垢脱
(
あかぬ
)
けのした女であった。
眉
(
まゆ
)
の薄い
目尻
(
めじり
)
の下った、ボチャボチャした色白の顔で、愛嬌のある口元から金歯の光が
洩
(
も
)
れていた。
新世帯
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
先月中小田原の方へ行っていて、自分も
伴
(
とも
)
をしていたことなぞ、お竹は
気爽
(
きさく
)
に話し出した。
新世帯
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
お庄は
気爽
(
きさく
)
に、「ハイ。」と言って、水口の後の
竿
(
さお
)
にかかっていた、塩気の
染
(
し
)
み込んだような小風呂敷を
外
(
はず
)
して瓶を包みかけたが、父親の用事をするのが、何だか
小癪
(
こしゃく
)
のようにも考えられた。
足迹
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
秋の末になると、お作は田舎の
実家
(
さと
)
へ引き取られることになった。そのころは人並みはずれて小さい腹も大分目に立つようになった。伝通院前の叔母が来て、例の
気爽
(
きさく
)
な調子で新吉に話をつけた。
新世帯
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
▼ もっと見る
そして何時にかわらぬ威勢のいい調子で、
気爽
(
きさく
)
におとらと話を交えた。
あらくれ
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
子息
(
むすこ
)
は小さい時から大事にして育ててあったから、世間摺れのしているようなこともないし、母親は少しは芸事なども出来て、
気爽
(
きさく
)
な女だから、そんなに窮屈な家ではなかろうということであった。
足迹
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
お庄は
気爽
(
きさく
)
に返事をして、急いで傍へ寄って行った。
足迹
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
気
常用漢字
小1
部首:⽓
6画
爽
常用漢字
中学
部首:⽘
11画
“気”で始まる語句
気
気色
気遣
気勢
気持
気質
気障
気配
気味
気高